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代官山蔦屋書店にて、『アイデア資本主義』(実業之日本社)刊行記念イベントが開催されました。本セッションでは、『アイデア資本主義』著者で文化人類学者の大川内直子氏と、計量経済学者の山口真一氏による対談の模様を公開します。「脱成長」や「新しい資本主義」といったキーワードが話題となる昨今、大川内氏はモノではなくアイデアに資本としての価値が生まれるという「アイデア資本主義」を提唱しています。本記事では、「アイデア」と「寛容性」や「規制」の関係について、アイデア資本主義の前提となる「資本主義」と「独裁主義」などの関係について、参加者の質問に登壇者が回答しました。 日本社会の失敗が許容されない風潮が、新しい取り組みを阻んでいる 白戸:ありがとうございます。今オンラインのお客さんから質問が1個きまして、ちょっと読み上げますね。 「アイデア資本主義だと、新しいアイデアを試すことへの国や社会の寛容性が必要に
元陸上選手の為末大氏が先日、SNS(交流サイト)で私たちの国は「なにかあったらどうすんだ症候群」にかかっている、と発信していた。それは社会に安定と秩序をもたらすが、副作用として停滞を生み、個人の可能性を抑制するという。この症候群は、未来を予測してコントロールできるものと考え、その逆算でしか物事を判断できない。だが、実際には予想しないことが必ず起きる。それをイノベーションという国もあるが、この国
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