その1枚の写真に、私たちは衝撃を受けた。 去年11月、都内のバス停で路上生活者の60代の女性が男に突然殴られ、死亡した事件。 カメラに向かって微笑みかける写真の女性が、亡くなったその人だった。 撮影されたのは1970年代。 当時は劇団に所属し、希望に満ちた日々を過ごしていたという。 しかし、亡くなった時の所持金は、わずか8円だった。 彼女にいったい何があったのか。バス停にたどり着くまでの人生を追った。 (社会部記者 徳田隼一・岡崎瑶) 「女性が路上で倒れているのが見つかった」 去年11月16日の午前11時ごろ。先輩記者から連絡を受けた私(徳田)は、急いで東京・渋谷区の現場へ向かった。 京王線の笹塚駅から北東に400メートル余り離れた、幹線道路沿いのバス停。 周囲にはマンションや店舗などが建ち並んでいる。 ここで、早朝に60代くらいの女性が倒れていたという。 女性は搬送先の病院で亡くなってい
2020年12月25日(金) 渋谷区へ申し入れに向かった。ホームレス女性が差別暴行を受けて亡くなった事件において、これまでの渋谷区のホームレスに対する態度が、差別を広げ、この事件を引き起こしたのではないかということを考えてほしい、と長谷部区長に伝えるためだ。 コロナ感染者が急激に増えている中、街はクリスマスムードで賑やかだった。 事前に電話連絡をしていたが長谷部区長は不在。。。総務課の石井課長がひとりで現れた。コロナ予防もあり、話し合いは玄関付近で行われた。石井総務課長は、何の感情も見せないような、お役所仕事をたんたんと進めるという態度だ。それは問題を無いことにする態度に見えた。━━わたしたちが恨みぶしにそう感じるのは、この石井総務課長も渋谷区で中心的にホームレス追い出しに関わってきた人物だからだ。去る2019年、渋谷区仮庁舎のある場所に夜だけやって来て寝ていた人が、この場所がなくなると他
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