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あるフランスの媒体から去年の2月に「3/11以降の日本のメディアについて」の寄稿を依頼された。 送稿したまま忘れていたら、それをまた再掲したいというメールが来た。 何を書いたか忘れていたので、掘り出して読み返したみた。 なるほどね、そういう考え方もあるのかと思った(自分の書いたことをすぐに忘れてしまう男なのであります)。 というわけでブログに再録。 2011年3月11日の東日本大震災と、それに続いた東電の福島第一原発事故は私たちの国の中枢的な社会システムが想像以上に劣化していることを国民の前にあきらかにした。日本のシステムが決して世界一流のものではないことを人々は知らないわけではなかったが、まさかこれほどまでに劣悪なものだとは思っていなかった。そのことに国民は驚き、それから後、長く深い抑鬱状態のうちに落ち込んでいる。 政府の危機管理体制がほとんど機能していなかったこと、原子力工学の専門家た
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