曽我部恵一とサニーデイ・サービスのベストアルバムがそれぞれ6月26日にリリースされる。これらのアルバムは代表曲はもちろん、リミックスやライブ音源などのレアトラックも多数収録したファン垂涎の作品。ナタリーではこのタイミングで曽我部恵一に初のロングインタビューを行い、じっくりと話を聞いた。 取材・文 / 大山卓也 撮影 / 佐藤類 うん、まあね。なんだかんだで。 ──20年経った感慨みたいなものはありますか? いや、そんなのないよ。昔は歳とったロックの人って珍しかったけど、今は高齢化だから俺らより上もいっぱいいるし、「20年? まだまだだね」って感じなんじゃない? そもそも10年とか20年とか区切ってないからさ。なんかまあ日々やってきて「今ここです」みたいな感じで。 ──今回のベストアルバムはどういうきっかけでリリースすることになったんですか? 最初はMIDI(サニーデイ・サービスの当時の所属