印刷 政府債務(借金)危機が広がる欧州の安全網である「欧州金融安定化基金(EFSF)」を支えるため、日本政府が新たに3億ユーロ(約320億円)拠出したことが8日わかった。ユーロ圏各国が危機の解決に向けて動き出す中、引き続き支援する姿勢を示す。 日本政府は、EFSFが発行する債券を買う形で資金を出した。EFSFは今回、財政危機のアイルランドを支援する資金を調達するため、満期10年の債券を30億ユーロ(約3200億円)発行。利率は年3.59%で、日本はその1割にあたる分を購入した。 EFSFの債券発行は今回で4度目。これまでの3回では、計130億ユーロ(約1兆4千億円)を調達。日本はそのたびに債券を買い、全体の2割にあたる計26億7500万ユーロ(約2800億円)を購入していた。(福山崇) 関連記事イタリア支援、強化で合意 ユーロ圏財務相会合(11/8)ギリシャ、イタリア国債が急落 日米