ほうれん草やレタスなど、食材として売られている植物の「葉っぱ」は普通に食べられるものの、道端に生えている草や木の葉っぱを採って食べる人はほとんどいません。なぜ道端に生えている草は食べられないのかについて、海外メディアのUrboが植物学者のアシュリー・グレン氏に尋ねています。 This Is Why You Can't Eat Just Any Leaf - Urbo https://www.urbo.com/content/this-is-why-you-cant-eat-just-any-leaf/ 食用の葉っぱを持つ植物は1000種類以上存在しますが、そのうち人間が頻繁に常食しているのは6種類ほどしか存在しません。多くの植物が食べられるにもかかわらず、ほとんどは食べられていない理由について、グレン氏はいくつかの理由を挙げています。 人間は進化の過程で道具を作り、薬を生み出してきました。
「人間以外の動物も痛みを感じるのか?」という疑問は動物実験や家畜などさまざまな倫理的問題にも関わっており、近年では「魚も痛みを感じている」「タコには痛覚がある」といった研究結果が発表されています。新たに科学誌の英国王立協会紀要Bに掲載された論文では、「昆虫が痛みを感じている可能性がある」と報告されています。 Descending control of nociception in insects? | Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences https://doi.org/10.1098/rspb.2022.0599 Evidence found that insects are possibly able to feel pain https://phys.org/news/2022-07-evidence-inse
老化を防ぎ、美容を維持する「アンチエイジング物質」 老化を防ぎ、若返りを図ることを「アンチエイジング」という。エイジング(加齢)にアンチ(対抗)しているという意味だ。 そして、そのような抗老化の効果がある物質をアンチエイジング物質という。 世の中には、さまざまなアンチエイジング物質があふれている。テレビを見ればアンチエイジング商品のCMが繰り返し流れ、デパートやドラッグストアでも、アンチエイジングのサプリメントが、ところ狭しと並んでいる。 このアンチエイジング物質の重要な効果が、「抗酸化」である。 私たちの体は、酸素呼吸をして生命活動を行っている。 しかし酸素は、物質を酸化させて錆さびつかせてしまうものでもある。そして、酸素呼吸を行う生命活動の中で発生する活性酸素は、さらに酸化させる能力の高い毒性の高い物質なのである。その活性酸素は、体中の細胞を傷つける。ゆえに、病気や老化を防ぐためには、
2021年、科学者たちは氷河から採取した氷と雪のサンプルから33種類のウイルスを発見したと発表した。今回、別の研究によって、同様の試料から約1000種の細菌が検出された。 冷凍保存されていたために生き延びたそうした微生物の多くは、これまでカタログに記載されていたものとは異なるものだった。 研究者たちが分析したのは、チベットの氷河から採取した氷床コア(氷床をドリルで掘削して得られる筒状の氷の試料)だ。氷床コアは、長年積み重ねられた氷の層で構成されていて、それぞれの層が凍結したときに周囲の大気中にあったもの(微生物やウイルスなど)を捕捉している。 2021年に『Microbiome』誌に発表された、この研究の主執筆者である微生物学者のジーピン・ツォン氏は「こうした氷河は徐々に形成され、塵やガスとともに、とても多くのウイルスもその氷の中に堆積したのです」と語る。 凍結試料から遺伝物質を検出・抽出
哺乳類は,爬虫類から進化したのではないのですか? 文部科学省からの検定意見により,平成24年度用教科書から,哺乳類は爬虫類から進化したと記述しておりません。 今までの教科書では,哺乳類は爬虫類から進化したと説明していました。しかし近年の研究の成果から,哺乳類と爬虫類は,別物であるという考えが主流となっています。 現在では,両生類から羊膜類(羊膜と卵殻をもつ四肢動物)が進化し,そのときに双弓類と単弓類が進化したと考えられています。 双弓類は頭骨の左右に2つずつ,双弓型側頭窓という穴をもち,『爬虫類と鳥類の共通の祖先とそのすべての子孫を含む単系統群。(生物学辞典 東京化学同人 2010)』と定義されています。 単弓類は頭骨の左右に1つずつ,単弓型側頭窓という穴をもち,『すべての哺乳類の共通の祖先とそのすべての子孫を含む単系統群。かつてはディメトロドンやキノドン類などを哺乳類型爬虫類とよんでいた
カリブ海の島で巨大細菌発見 糸状の単細胞、長さ1センチ超―新種に分類・仏米チーム 2022年06月24日07時05分 カリブ海の島で発見された糸状の巨大細菌。単細胞で成長すると長さは平均約1センチになる(米ローレンス・バークリー国立研究所提供) カリブ海にあるフランス領グアドループ諸島のマングローブ林で、糸状の巨大細菌が発見された。単細胞で成長すると長さは平均約1センチ、最大で2センチになり、これまで見つかった細菌で最大。仏アンティーユ大や米ローレンス・バークリー国立研究所などの研究チームが顕微鏡による詳細な観察や全遺伝情報(ゲノム)解析で新種に分類し、24日付の米科学誌サイエンスに発表した。 〔写真特集〕ミクロの世界 細菌のほとんどは大腸菌などのように肉眼で見えない。しかし、アフリカ南部ナミビア沖で発見され、1999年に論文が発表された「チオマルガリータ(属)・ナミビエンシス(種)」は直
<進化の過程をツリー状にまとめた「進化系統樹」。英研究チームは、過去100年以上にわたり作成されてきたこうした図に多くの誤りが含まれていると指摘している> 現在地球上にあるあらゆる生命は、共通の祖先をもつと考えられている。太古の昔に生命が誕生した時点では単一の種の菌が存在したのみだったが、時代が下るとともに分岐を繰り返し、現在のような多様な生命が育まれるようになった。 こうした進化上の分岐のようすを図にまとめたものが、「進化系統樹」と呼ばれる図表だ。まるで生物の家系図のように、近縁関係を表している。系統樹はさまざまなスケールで作成されており、生物全体を扱う包括的なものもあれば、鳥類に限定したものや、より小さなグループに特化したものもある。いずれも類似する生物同士を樹形樹状に整理することで、進化の過程でどのように枝分かれしてきたのかを推定したものだ。 ところが、イギリス・バース大学の研究チー
プラスチックの大量リサイクルの鍵を握るのは、ワームかもしれません。 このほど、豪クイーンズランド大学(University of Queensland)の研究により、「ゾフォバス・モリオ(Zophobas morio)」というゴミムシダマシ科のワーム(幼虫)に、発泡スチロールを食べて消化できる能力が発見されました。 また、消化能力の秘密は、ワームの中の腸内細菌が作り出す「酵素」にあるとのこと。 この酵素を人工的に生産できれば、廃棄プラスチックの大量リサイクルも夢ではないでしょう。 研究の詳細は、2022年6月9日付で科学雑誌『Microbial Genomics』に掲載されています。 ※この記事では実際のワームの画像は最後のページで紹介します。虫が苦手な方の閲覧は2ページ目までにしましょう。 Styrofoam-munching superworms could hold key to p
ヒトやイヌなど、母親のお腹の中で育つ動物(胎生)には「おへそ」があります。 母体と繋がったへその緒を通じて栄養をもらうためです。 対して、卵の中で育つ動物(卵生)には、おへそがありません。 卵内に用意された栄養で育つため、母体と管で繋がる必要がないからです。 これは絶滅した恐竜たちも同じで、卵生であるゆえに、おへそはないと考えられてきました。 しかしこのほど、英ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、豪ニューイングランド大学(UNE)らの研究で、史上初となる「恐竜のおへそ」が化石中に発見されました。 一体どんな形をしていたのでしょうか? 研究の詳細は、2022年6月7日付で科学雑誌『BMC Biology』に掲載されています。 Did Dinosaurs Have Belly Buttons? Yes, But We Don’t Know For How Long https://
地球上のほとんどの生物は、オスとメスの2つの性を持っています。 しかし中には、オスとの交尾を必要とせず、メスだけで繁殖(単為生殖)できる種がいます。 オーストラリアの乾燥地帯に生息する緑色の美しいバッタ、「ワラマバ・ヴィルゴ(Warramaba virgo)」もその一つです。 本種(メス)の卵は、精子と受精しなくても胚に成長し、自らのクローンを生み出すことができます。 豪メルボルン大学(University of Melbourne)は、過去18年間にわたり、W. ヴィルゴがどうして単為生殖するに至ったか、また、その変化が種の生存に与えた影響などを研究してきました。 そして今回の新たな研究により、W. ヴィルゴは、約25万年前に有性生殖を行う2種のバッタのハイブリッドとして誕生したことが判明。 また、単為生殖による悪影響は、今日までまったくないことが明らかになりました。 研究の詳細は、20
昆虫界きっての名ハンター、オオカマキリ。草むらにひそみ、チョウやバッタなどの虫を捕まえて食べるイメージが強いのですが、なんと今回「ダーウィンが来た!」取材班はカマキリが天敵の鳥を襲う究極の狩りの一部始終を世界で初めて撮影することに成功しました。自らの体より3倍の重さはあろうかという鳥を、どうして捕まえられるのか。そのヒントはカマキリの武器であるカマの構造と、狩りのテクニックにありました。世界初の貴重な取材から、オオカマキリの命がけの狩りの秘密に迫ります。(「ダーウィンが来た!」取材班) (本記事は5月8日放送・NHK「ダーウィンが来た!」の内容の一部を記事化したものです) 【番組紹介】 5月8日(日)よる7時30分(G) ダーウィンが来た!「世界初撮影!カマキリが鳥を狩る」 公式Twitterはこちら(https://twitter.com/nhk_darwin) NHKオンデマンドはこち
地球に落下した3つの隕石すべてに、生命の設計図である遺伝子に使用される材料が発見されたそうだ。 『Nature Communications』(4月26日付)に掲載された研究では、世界各地に落下した3種類の隕石を調査。その中には、遺伝子を記録する基本材料「核酸塩基」がすべて含まれていた。 地球の生命は、宇宙からもたらされた”種”から誕生したというパンスペルミア説などの仮説あるが、今回の発見はそれを裏付ける強力な証拠になるかもしれない。
パンスペルミア 人類の覚醒と真実 地球という場所の真実 宇宙の中の地球 地球の生命は宇宙から来たことが確定か:北海道大学やNASAによる国際研究で、最新分析法により「隕石から5種類すべてのDNA・RNAの塩基」が世界で初めて発見され、科学誌ネイチャーに発表される 日本人科学者たちが成し得た偉業 最近は、ロシアの報道を見ることが多いのですが、英語版 RT の記事のひとつを目にした時、「え?」と思い、そして、それを読みまして、「ヤッタ!」というような感慨を覚えました。 1979年の日本映画に『太陽を盗んだ男』という傑作がありまして、その中で、沢田研二さん演じる主人公の高校教師が、「自家製の原子爆弾」をついに部屋で完成させた時に、彼は、「ヤタッ! ヤタッ!」と歓喜の中で部屋で小躍りしながら、ガイガーカウンターをマイクがわりにして、ボブ・マーレーさんの 1973年のヒット曲「ゲットアップ、スタンド
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