工藤彰三・国土交通政務官(自民、衆院愛知4区)が代表を務める政治団体が、支援者らから会費を集めた百人単位の「集会」を開きながら、その収入を政治資金収支報告書に一切記載していなかったことがわかった。不記載が判明したのは2013~15年に開いた計5回分。政治資金の記載漏れなどが明らかになるケースはあるが、政治団体による有料の催し物の収支がまったく書かれていないことが発覚するのは異例だ。 政治資金規正法は、政治活動の透明性を高めることを目的に、政治団体のすべての収入の記載を義務づけており、識者は「法の趣旨からして最悪のケースだ」と指摘している。工藤氏の事務所は「いずれも政治資金パーティーではなく、実費の集会」としているが、朝日新聞の取材後に記載の必要性を認め、収支報告書を訂正した。 工藤氏のホームページや事務所の説明によると、工藤氏が代表の政治団体「彰友会(しょうゆうかい)」は14年に2回、15
百人規模で会費を集めて高級ホテルで開かれた「集会」の収入が、政治資金収支報告書に一切書かれていなかった。工藤彰三・国土交通政務官の政治団体で明らかになった問題。工藤氏側は「政治資金パーティーではなく、実費の集会」という。どんな集まりだったのか。 名古屋市中心部にあるホテル、ヒルトン名古屋。2015年8月21日、工藤氏が代表の政治団体「彰友会(しょうゆうかい)」の国政報告会が開かれた。工藤氏のホームページに当日の様子が報告されている。 金びょうぶの前であいさつに立つ工藤氏。岩屋毅衆院議員が「平和安全法制の裏側」とのタイトルで記念講演をし、麻生太郎財務相も激励に駆けつけたという。参加者は会場に並ぶ円卓を囲み、卓上にワイングラスなどが並んだ様子が写真に写っている。朝日新聞が入手した資料には、会費は2万円で、企業幹部らを中心に約100人が参加したと書かれている。 写真を見た別の与党議員の秘書は「こ
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