経済再生相だった茂木が、日米貿易交渉「大枠合意」の“ご褒美”で希望していた外相に横滑りし、河野は玉突きで押し出された。当初、党務か閥務という話もあったが、閣内残留は「対韓外交で強硬な河野が大臣を外れるのは、韓国に誤ったメッセージを送ることになる」のが理由とされる。 「外相を続けたかった河野さんが、『防衛相への横滑りは格下げだ』と難色を示して抵抗したため、菅官房長官が説得したそうです」(自民党関係者) 外相に執着したのは、好きなだけ外遊できるからだろう。たいした成果がなく「スタンプラリー」と揶揄されても、どこ吹く風。2年間の訪問先は延べ122カ国・地域に上り、チャーター機代の今年度予算は昨年度の6倍(4億2000万円)にまで膨らんだ。 それでもチャーター機では不満らしく、退任直前の会見で、“おねだり”し続けてきた外相専用機について、「来年の概算要求に入れられなかったのは心残りだ」と未練タラタ