inside Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?ダイヤモンド編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 経団連に久々の“本格派”会長が誕生する。同会長人事は近年、本命候補が固辞するなどして2番手以下が就任するケースが続いた。だが今回は違った。大本命だった日立製作所会長の中西宏明氏がそのまま会長就任を引き受けたのだ。 現会長の榊原定征氏は政府との関係修復を重視するあまり、「政権の言いなり」と批判されるなど存在感を発揮できなかった。 これに対して中西氏が政権に物を言えるかはともかく、その“押し”の強さは折り紙付きだ。 これまで経団連会長が活躍するには出身企業の支援体制が必要とされてきたが、中西氏は会長内定後の会見で、「今は(トップの)個性が引っ張る時代だ」と繰り返し強調。財界と距離を置いてきた日立には経団連会長を支える組織