政治資金問題で窮地に立つ舛添要一東京都知事だが、ついに辞職に追い込まれた。舛添の疑惑については、テレビや新聞が狂ったように喚き続けてきたので、今更コメントするつもりはないが、この間、騒動を見ていて、改めてうんざりさせられたことがある。 それは、途中で手のひらを返し、舛添追及に転じた自民党都議会議員たちのレベルの低さだ。 自分たちが擁立したことを棚上げして追及をするのはいいとして、肝心の質問の中身はスカスカ。返り血を浴びるのが怖いため具体的な疑惑にはほとんど触れられない。中には、"極右オヤジ"丸出しの演説を繰り広げる議員もいた。 たとえば、典型だったのが、テレビで生中継された6月8日、最初に一般質問に立った自民党の来代勝彦都議だろう。舛添の疑惑にはほとんどふれず「日本人は世界に誇る道徳の持ち主のはず」「戦後日本では個人主義が走り過ぎた」などといったスピーチを延々続けたのだ。 視聴者も「問題は