河野太郎防衛相が10日、海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」とP3C哨戒機に対し、中東海域への派遣命令を出すことが分かった。複数の防衛省関係者が9日、明らかにした。防衛省設置法の「調査・研究」を根拠にした情報収集が任務。米イランによる全面的な武力衝突はひとまず回避されたが、緊張緩和が見通せない中での派遣となる。 哨戒機は11日に、たかなみは2月上旬にそれぞれ日本を出発。活動海域は、オマーン湾やアラビア海北部、バベルマンデブ海峡東側の公海に限定する。日本と友好関係にあるイランへの配慮から同国と接するホルムズ海峡やペルシャ湾は対象にしない。