夕刊フジの人気コラム「以読制毒」(10月16日付)に、日本学術会議を巡って野党側が国会招致を求めている杉田和博官房副長官(79)について、こうあった。 「警察庁出身で公安畑を歩んだ杉田氏のスクリーニングにかかった案件(任命拒否)なら、いたずらに突っつくと返り血を浴びる人が出る可能性もあることを彼らは承知しているのか」 杉田氏は1994年、警備局長に就任。警察庁は次長と警備局長が「長官」と「警視総監」にたすき掛けで就任するのが慣例。警察最高幹部、OBの前で「杉田を男にして下さい」と懇願したにもかかわらず、どちらにも就けなかったという逸話もある悲運の官僚だ。 警備局には、警備企画課という警備行政を担当する表の顔と、日本の諜報機関としての“裏の顔”を持つ組織がある。裏の顔のトップは名簿から名前が消え、全国から集められた百人以上ともいわれる警察官(すべて警視以上)を指揮して防諜活動を展開する。その