5月25日朝、ミネアポリスで起こった警官によるジョージ・フロイド氏殺害事件。警官の膝が首に食い込み、彼が徐々に息絶えていく動画はSNSで爆発的に拡散され、事態は暴動へと発展。事件を起こした警官たちの所属する警察署には火が放たれた。 黒人たちへの警官からの度重なる暴力、そして数世代に渡る差別の構造。その鬱積は#blacklivesmatterとなって炎上しアメリカ全土、そして今、全世界へと広がるプロテストとなった。 事件10日後、急遽ミネアポリス入りした現代記録作家の大袈裟太郎が、現在のアメリカの内状を記録していく。 「I can’t breathe 息ができない」 東京の人々がぼんやりと空を見上げ、ブルーインパルスに手を振っている頃、沖縄の人々は「戦闘機見て元気が出るなら、沖縄の医療従事者は毎日毎日、元気が溢れるはずだね」とつぶやいた。その頃、香港では国安法反対の大規模なプロテストが再開し