靴の内底に名前を書いてたら笑われたんだけどさ 靴って見分けがつかないというか、違いがあるのはわかるんだけど、どれが自分のだったかわからなくなっちゃうんだよね メーカーとかブランドを選んで買ってるわけでもないし この形いいなあと思うのと、この形は自分の、この形じゃないやつは他人の、みたいな区別がつかないというか 靴に限らず、たとえば、顔でもそう とくに意識しなければ自分の顔は鏡に映るあのぶさいくな顔なのだけど 映画を見たりすると、自分の顔は長谷川博己になったり、瀧くんになったり、石田ショーヤになったりしてしまう 自分の顔の形がわからなくなる あるいは自分の顔は、大杉蓮だと思ったり、てっしーだと思ったり、永束くんだと思ったり、してしまう もしかしたら、石原さとみや宮水三葉や川井みきの顔が鏡に映ったとしたら、 入れ替わりを疑ったりすることなく、それがもともと自分の顔だったと思い込んでしまうような
映画「蟹の形」を観に行った。 普段はズワイガニ派だが、 タラバガニとはいえ「カニ」なので期待して食べ行ったのだが ズワイガニと全然違ったので面食らった。 CMでは足10本のカニの看板が 店の入り口で「わしゃわしゃ」と動き回る。 そしてデュークエイセスの歌う主題歌「とれとれピチピチカニ料理」と流れる。 これだと普通にタラバガニもカニの一種と想像するとおもうのだが 現物を知らない人はどう思っただろう。 思い出してみれば、たしかにタラバガニは足が10本じゃなかった。 タラバガニは8本しか足がないし、 足の向きや姿形もズワイガニとはまったく異なっている。 「真っ赤な甲殻」を持つカニはあくまでモチーフの一つであり タラバガニはヤドカリの仲間である。 かに道楽は「カニ料理」を出す店だったはずだ。 それがなぜか和名ではカニと命名され、 カニなのに実はヤドカリという 生物分類上の矛盾を作り出してしまった。
子供の頃はやんちゃだった。訳もわからずノリで体の不自由な少女を苛めたりもした。 しかし、時が経てばその行為の意味を理解する仲間が徐々に現れてきた。 人を苛めるということは人倫にもとる行為であり、悪である。やってはいけないことだ。 バカだった私はその事を理解するのに、他の仲間よりも大分遅れをとった。 その報いは、竹内という教師の一方的な断罪によって、被害者少女への賠償という形で訪れる。 その後の人生は悲惨だった。苛めの主犯格からターゲットへの格下げである。 しかも、「悪」であった人間を叩くことができるのである。私は、合法的に人々の歪んだ全能感を満足させることの出来る都合の良い玩具になったのである。 そして何年も経った。 私は高校生になったが、中学校時代よりコミュニケーション障害を発症してから友達と呼べるものは愚かクラスの中で話し相手になるような人間もいない。 ただ時が過ぎるのを待つ日々であっ
石田とかいう主人公の周りには常に可愛い女の子が何人もまとわりついている。 だが、主人公は目が見えない障害者。まとわりついてくる女の子の事を全く認識できない。 手を探れば胸を揉む、何かを触れば尻が揺れる。そんな周りから見れば桃源郷とも言える環境であっても、当人の目が見えなければそれはスライムに覆われた中で生活するに等しい。 瞽であるが故に幸せを実感出来ないのは不幸なのか否か? を問うような作品であった。 なお、劇中クライマックスシーンでは突如として現れる巨大ダンプカーに、石田少年及び周りの少女たちが巻き込まれて吹き飛ばされる場面がある。 この時、石田少年以外の女子は全員全身を強く打って即死するのであるが、唯一生き残った石田少年が直前の状態と変わらず血と臓物塗れの肉塊の中でうざったそうにしている表情は一見の価値アリだと感じた。 見えない方が良い<形>だってあるのだと。
小学校時代に耳の聞こえない障害者である硝子という少女を苛めていた石田少年。 石田少年は決まって硝子少女の補聴器を奪い去って何処かに放り投げてしまうのであった。 しかしその悪行も何度も重なれば懲罰の議に掛けられる。補聴器とは、小学生の考えうる金銭感覚では到底支払うことのできない程度に高価な品物だったのである。 かくして高額な賠償金支払いを求められた石田少年は、義務教育の直後からアラスカ沖のたらば蟹漁船クルーとして働くことになる。 15年契約である。一度日本を離れれば、半年はずっと船の上での生活を迫られることになる。 冬のアラスカ沖でのたらば蟹漁は過酷を極める。地引網を引き上げる機械に腕や足を持って行かれ、クルーがそのまま海の藻屑となりたらば蟹の栄養となってしまうような事故が相次いだ。あるいは、極寒の吹雪が吹き荒れる海上で、寒さに負けて天使に意識を持って行かれる者もいた。 そうでなくても船内の
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