私が初めてしんちゃんをテレビで観た記憶は、おそらく私の最古の記憶でもある。 でも、話の内容は全く覚えていない。エンディングの映像と曲(米村裕美『素直になりたい』)が妙に心に残っている。 その頃私はたぶん5歳かそこらで、しんちゃんとほぼ同い年。 ウチはそこそこお堅い家庭で、テレビは基本的にNHK、民放はせいぜい動物モノの番組ぐらいだったけど、ドラえもんとしんちゃんは許されてた。 それどころか(アニメと比較して下ネタも多い)原作も読書家である母親がほぼ全巻揃えてたのである。当時は2000年代以降のような再評価の流れもなく、普通に子どもに観せたくない番組筆頭だったはずだが、母なりになにか感じるものがあったのだろうか。 そして私はしんちゃんに夢中になった、というわけでもなく、しかし我が家には漫画本といえばしんちゃんしかないので、暇な時間はとりあえずしんちゃん。毎週一回のアニメ(今は金曜日だが昔は月