世の中 中国の隔離病室に食事を届けるロボット…配膳した料理を誰も受け取らなかった時に見せる表情に思わず感情移入してしまう人々「くっ、かわいい…」
夏休みの時期になりました。飛行機で遠方へ出掛ける方も多いと思います。海外旅行に行かれる方は、5時間も10時間も、場所によってはさらに長時間飛行機に乗っていることになりますよね。そんな機内でもし体調が急に悪くなったら・・・どうしますか? 筆者は外科の医師であり、過去に機内で「飛行機の中にお医者さんはいませんか?」というコールを聞き、出て行ったことがこれまでに2回あります。そのエピソードとともに、新しくANAとJALが導入する(した)「飛行機の医師登録制度」についてお話します。 機内の「ドクターコール」とは?これまでは飛行機の中で急病人が発生した場合、「お客様のなかにお医者様はいらっしゃいませんか」という、いわゆる「ドクターコール」が機内全体にアナウンスされ、医師がいる場合には名乗り出るというスタイルでした。「ドクターコール」を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。 飛行機の医師登録制
「ご相談させていただけますでしょうか」 「ご確認させていただければと思います」 「ご報告させていただければ幸いと存じます」 …こんな文章が書かれているメールが、よく送られてくるようになった。 同業者のソーシャルメディアを覗いてみれば 「担当させていただいた仕事で、受賞させていただきました!」 …みたいな投稿がチラホラ。 テレビをつければ芸能人が 「入籍させていただいたことを、ご報告させていただきます」 …なんて記者会見をしている。 どこもかしこも「させていただきます」だらけ。なんでこんな世の中になってしまったのか?背景にあるのは「嫌われたくない」という心理だ。 ビジネスのメールであれば、「させていただきます」という書き方をするのは、相手にとってイヤな内容を書くときだ。 「納期の前倒しをご相談させていただければ幸いと存じます」 …といった感じだ。 クリエイターにありがちな「カンヌを受賞させて
MAKOTO ISHIDA FOR NEWSWEEK JAPAN; HAIR AND MAKEUP BY YUKI OMORI <大学から日本語を学び始めた中国人が、数多の困難を乗り越え、日本でプロの声優として活躍している。子供の頃に好きだったのは『幽☆遊☆白書』や『らんま1/2』。高校生のときに『鋼の錬金術師』に出合い、人生が変わった> ※本誌「私たちが日本の●●を好きな理由【中国人編】」特集より 「俺は今、猛烈に燃えている!」 そう叫ぶと、言葉通り瞳に炎が燃え始める――往年の名作『巨人の星』が初出と聞くが、昭和の熱血少年アニメにありそうな場面だ。今やギャグでしか使われなそうな演出だが、目の前に座る小柄な女性声優はまさに目から炎を噴き出さんとする勢いで、情熱と衝動に突き動かされてきた半生を語り始めた。 劉(りゅう)セイラは北京出身の声優。東京の声優事務所、青二プロダクションに所属して今年
2019年5月某日。21歳、平均的な大学生である私は、いつの間にやらイ〇ラーム教徒になっていた。 以下の文章は、サークルクラッシュ同好会によるアドベントカレンダー企画(テーマ「自分語り」)の20日目として書かせていただいている。前日である19日目の記事は、olovさんによる「VRで女の子になってセックスした話、おまけでVRと魔術の話」。 注意していただきたいのは、以下の文章は自分個人の改宗に伴う雑感(生きづらさを抱える女が宗教で生きやすくなった話)を書き散らしたものであって、決して私はイ〇ラーム教徒を代表しているわけではないし、また決して「正しい」ム〇リムでもないという点である。 この「イ〇ラーム」という語も厄介で、知識人に築かれた宗教体系のことを示したり、或いはム〇リムの慣習(因習)を指したりなど、文脈によって使われ方が様々である。私がこの記事で「イ〇ラーム」という伏字付きの語を使用して
うちだ・たつる●1950年東京都生まれ。日本で最も忙しい武道家にして思想家、フランス文学者。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学名誉教授。著書は多く、ほぼ月刊内田樹状態であるにもかかわらず、合気道の道場、凱風館館長として150人の門弟の指導にあたる。 「資本主義はその本性からして共同体を解体してしまう。これまでそれを指摘する人はあまりいませんでした。さすがに昨今、グローバリズムによって国民国家が解体されると意識されはじめているけれども。TPPなんか典型的ですね。自由貿易になってきて、世界中で通貨も共有、言語も共有、度量衡も共有というフラット化が進行していくなかで、資本主義は本性として境界線を嫌うのだと実感されるようになりました」 ところが事態は国家間だけではすまなかった。国内でも同じことがすすんでいた。国境が溶けるように、さまざまな共同体が壊れ、
自由の命運 上: 国家、社会、そして狭い回廊 作者:ダロン アセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,Daron Acemoglu,James A. Robinson出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2020/01/23メディア: 単行本自由の命運 下: 国家、社会、そして狭い回廊 作者:ダロン アセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,Daron Acemoglu,James A. Robinson出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2020/01/23メディア: 単行本この『自由の命運 : 国家、社会、そして狭い回廊』は、『国家はなぜ衰退するのか』で、豊かな国と貧しい国の分かれ目となるのは、国の中にある政治・経済上の「制度」なのだ、と膨大な国の歴史・発展過程を計量的な実証研究を通して導き出していったダロン・アセモグルアンドジェイムズ・A・ロビンソンによる最新作である。 本作においてテ
江戸時代は今とは違う意味で「生涯未婚」の人が多かった。雇われ商人が独立できたのは早くても30歳頃だが、江戸時代の平均寿命は30歳代。結婚したり子供を作ったりする前に、この世を去る人は少なくなかった。「死なずに生き抜くこと」が何よりも難しかったのだ――。 ※本稿は、森田健司『江戸ぐらしの内側 快適で平和に生きる知恵』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。 「長男以外の男性」は10歳で奉公に出た 江戸の庶民を代表するのは、「商・工」階級の人々である。賑やかな巨大都市に住んでいた彼らは、一体どのような人生を送ったのだろうか。これを、「呉服屋に勤める商人の男性」を例にして考えてみたい。 江戸時代の呉服屋は、大店を除き、そのほとんどが家族経営だった。店と住居が同じ建物で、家族が従業員も兼ねるという形式である。しかし、それだけでは、労働力の不足する場合が多い。そこで、家族以外の従業員も雇い入れ
「100mを9秒台で走れ」――。 そう言われても、できないものはできません。一生懸命練習したところで、誰もがそんな速く走れるようになるわけありません。人にはそれぞれ持った能力の限界値というものがあります。 恋愛力もそれと同じです。ここでいう恋愛力とは、誰かを好きになったりするという個人の感情の話ではありません。本記事における恋愛力とは、「恋人を獲得する能力」のことを指すこととします。 この連載でも、「恋愛強者3割の法則」については何度かご紹介してきました。恋愛する能力があるのは、男女とも3割程度しか存在せず、あとの7割は広義の恋愛弱者となります(3割程度の中間層を含む)。 約40年前から変わらない傾向 「恋愛結婚が9割なのに、未婚者のうち3割しか恋愛強者がいないのなら、有配偶率6割の説明がつかないではないか」というご指摘をいただくことも多いのですが、以前こちらの記事(『最近の若者は「恋愛離
今本屋に平積みされているアセモグル&ロビンソン『自由の命運』(上・下)は、前著『国家はなぜ衰退するのか』の足らざるところを相当程度補ってくれる本ではありました。とりわけ、ホッブズが描いたそもそも怪物を必然たらしめる「不在のリヴァイアサン」と、その怪物に振り回される「専横のリヴァイアサン」のはざまの「狭い回廊」としての「足枷のリヴァイアサン」という図式は、正直言うと政治思想史の常識だよな、という気持ちもありつつ、こういう形できれいに図式化してくれると、大変わかりやすいよなと思うし、とりわけある種の経済学に凝り固まってしまった人が、そもそもの「不在のリヴァイアサン」の悲惨さに対する想像力が見事に欠落してしまっていた経験(後述の過去エントリ参照)からすると、一般向けの経済学の教科書を書いている名の通った経済学者がこういう本で啓もうしてくれるのは大変いいことだと思ったところです。 多分、新型コロナ
『ジョーカー』監督は「文化のせいでコメディは死んだ」と本当に言ったのか ─ 米報道が物議醸す、タイカ・ワイティティも反応 © 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics” ホアキン・フェニックス主演、映画『ジョーカー』が公開前から各所で物議を醸している。脚本・監督のトッド・フィリップスが、プロモーションにおいて「ウォーク・カルチャー(woke culture)のせいでコメディは死んだ」と発言したと報じられたことは、米国をはじめ世界的な物議を呼び、SNSを中心に異論反論が噴出している状態だ。しかし、本当にフィリップス監督はそんなことを言ったのか。 現在、フィリップス監督による発言は、各国のメディアで「ウォーク・カルチャーがコメディを殺したと主張」「『ジョーカー』監督がウォーク・カルチャーを批判」などという見出しで
<引用元:FOXニュース 2020.2.10> ハリウッド・リポーター紙(THR)によると、ABCの政治色の濃いアカデミー賞テレビ中継は、日曜日の夜の平均視聴者数が2,360万人と過去最低となった。 THRは、全体で「昨年の授賞式の2,956万人・7.7パーセントをはるかに下回」り、前年比で視聴者数が20パーセント減少したと指摘した。アカデミー賞はメインターゲット層の18から49歳の成人でなんとか5.3パーセントを達成したが、昨年の7.7パーセントから31パーセント減少した。 司会のいない長時間の放送は、2018年に平均2,654万人の視聴者数で史上最低となった時からすると約200万人視聴者が減少した。 「なんとか希望の兆しを見出す必要があるというなら、第92回アカデミー賞は第91回アカデミー賞以降ではテレビで最も視聴されたエンターテイメント番組だった。いうまでもなく、それも全く予想通りだ
『リチャード・ジュエル』と『テッド・バンディ』、主人公の人物像に迫る 『リチャード・ジュエル』と『テッド・バンディ』が批判する犯人の類型化 2019年に撮られた『リチャード・ジュエル』と『テッド・バンディ』は、奇しくもコインの裏表をなすような、刮目(かつもく)すべき映画だ(以下、『ジュエル』、『バンディ』と略記)。監督は、前者がクリント・イーストウッド、後者がジョー・バリンジャー。どちらも実在の人物を役者が演じる劇映画、つまり実話ベースの伝記映画であるが、まずは両作の主人公の性格、外見をめぐる奇妙な対称性に、ざっと触れておこう(<対称>とは、2つのものが互いに対応していること)。 すなわち、リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー、好演)は丸々と太ったお人好しの、副保安官の経験もある警備員で、あまりにナイーブ(素朴)に<法>を内面化しており、ゆえに正義感が強く、警官やFBI捜査官
私たち現代観客は『リチャード・ジュエル』というアメリカ映画をどのように見たらよいのだろうか。一見シンプルなテーマを持ち、ひょっとすると類いまれな感動と落涙にすらいざなわれてしまいもするこの映画に、人はするどく不審な点を嗅ぎつけ、堂々巡りの問いへと誘い込まれていく。身近な言い方を使うなら「ツッコミドコロ満載」の映画だということになる。感動的な良いハナシではあるが、ちょっと変だぞ。疑いが頭をもたげ、この疑いについての堂々巡りが始まる。 クリント・イーストウッドの映画を見るとは、この疑いの堂々巡りに巻き込まれ、それに耐える体験のことだろう。ところが、ここ日本ではイーストウッド映画は無抵抗に支持されすぎた感がある。参考として『キネマ旬報』の年間ベストテンを例に取ると、1993年に『許されざる者』が1位を獲得したのを契機として、軒並みベストテンの上位を飾り、日本で最も人気のある映画監督のひとりとなっ
クリント・イーストウッド監督の最新作が、17日公開の「リチャード・ジュエル」。今回も爆弾テロや冤罪(えんざい)などタイムリーな題材の作品とあってまた大きな話題となるのは間違いない。 1996年7月27日、オリンピック開催中のアトランタで爆破テロ事件が起きた。その際、爆発物を発見した警備員、リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)はイベント参加の市民を避難させ、多くの人命を救った。 そのため、一躍ヒーローとなるが、事件のスクープ記事を狙った地元新聞が「FBIがリチャードに疑惑の目を向けている」と実名と写真入りで報道したため、一転して第一容疑者にされてしまう。 現実の冤罪事件を扱った映画だが、息子の無罪を信じてマスコミと国家権力に立ち向かった母親(キャシー・ベイツ)とジュエル親子の闘いを支えた勇敢な弁護士(サム・ロックウェル)の活躍を描いたパワフルな人間ドラマである。
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