二階俊博氏(左)と和歌山新2区に出馬表明した三男の伸康氏(写真左=内閣官房国土強靱化推進室/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons・写真右=時事通信フォト) 次期衆院選の和歌山新2区に、二階俊博氏の三男、伸康氏が出馬を表明した。法政大学の白鳥浩教授は「俊博氏は自民党の裏金問題の責任を取り不出馬を決めた。その俊博氏と同じ選挙区を息子が世襲しようとする行為は、国民の理解を得られないのではないか」という――。 【写真】和歌山県の大部分を占める「和歌山新2区」 ■二階氏の「裏金」はトップクラスの3526万円 現在、国民の政治不信は頂点に達している。今国会の最大のテーマといってもよい「政治とカネ」の問題についても、与党から提示された案は、連立のパートナーである公明党との溝が埋まらず、自民党「単独案」ということとなった。 そもそもこの「裏金」については、安倍派だけに光が当たりがちである