中国の労働市場を支える出稼ぎ労働者にとって、旧正月の春節休暇(2月10日~17日)を終えて迎えた新年は、不況を実感させる厳しい現実だった。サービス業や製造業の雇用が減少し、昇給も期待できず、臨時雇用の時給が3年前の3分の1に激減したケースもあったという。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが現状を伝えた。 同紙によると、香港の北西部にある広東省南部の主要湾岸都市・広州市の白雲駅では、春節休暇が終わる4日も前に早めに農村部の故郷を離れ、職探しにやって来た出稼ぎ労働者でごった返していた。広州市は北京市、上海市、深圳市と並ぶ中国4大都市の一つとされ、製造業の中心地だ。