勝訴判決を知らせる原告の上脇博之・神戸学院大教授=2023年2月28日午後2時6分、大阪市北区、森下裕介撮影 政府が新型コロナウイルス対策で全国に配った布マスク(通称・アベノマスク)の関連文書を巡り、国は、黒塗りにした単価や発注枚数の情報開示を命じた大阪地裁判決を受け入れ、控訴を断念した。地裁判決が確定し、計45件の文書の黒塗り部分が原告の上脇博之・神戸学院大教授に開示される。 【画像】アベノマスク、いくらだった? 文科省の開示文書には単価が「143円」であるかのような記載が マスクの調達を担当した厚生労働省は15日、朝日新聞の取材に対し、「関係省庁と協議し、控訴しないという結果に至った。判決に従い、手続きを進める」と答えた。 2月28日の地裁判決は、単価や発注枚数の情報は秘匿性が高くなく、公にされても、納入業者の利益は害さないと指摘。政府はマスクを随意契約で購入しており「税金の使途の説明