昨年11月のJR博多駅前の道路陥没事故で、発生から1週間かかった現場の埋め戻し費用が概算で約1億3千万円に上ることが分かった。福岡市関係者によると、ガス管や下水道管などのインフラ仮復旧費を含めれば、少なくとも2億円を超える見通しという。 【画像】陥没事故が起きる直前、JV職員が退避しながら撮影したトンネル内部 主な費用は、陥没で生じた体積6千立方メートル以上の巨大な穴(直径約30メートル)に流し込んだ、セメントや固化剤を混ぜた「流動化処理土」や砕石の費用と人件費。これとは別に、仮復旧したガス管や下水道管の工事費は約6千万円に上る。このほか光ケーブルなどの復旧費もかかっている。 費用は現場の地下鉄延伸工事をする共同企業体(JV)が持ったが、今後明らかになる事故原因によっては市の負担が発生する可能性もある。一方、市とJVは事故で営業できなかった店舗などへの損害賠償に向け、約460件の協議に