いろいろなパーツを組み合わせて自分好みの1台を作る「自作キーボード」について紹介する本連載。前回は自作キーボードのキットを1つ組み上げ、キーボードを構成する各パーツを簡単に紹介した。 今回から2回にわたり、「キースイッチ」について深く掘り下げていく。 キースイッチは、キーボードの打鍵感を決める上でとても重要なパーツだ。キーキャップやケースといった他のパーツも打鍵時の音などに影響してくるが、キースイッチはそれ自体がキーの感触や重さ(荷重)といった基本的なパラメーターを決定づける。 キーボードについて明るい読者なら「おっ、今回は赤軸とか青軸の話だな!」とピンときただろう。もちろん“軸”と呼ばれる部品の話も出てくるが、今回はキースイッチの入力方式の大まかな分類と、その中でも自作キーボードでメインの話題となる「メカニカル方式」の概要についてお伝えしていく。