First SolarがCdTe太陽電池で記録樹立、モジュール変換効率14.4%:スマートグリッド CdTe(カドミウムテルル)薄膜太陽電池の変換効率が着実に向上してきた。同電池はSi(シリコン)太陽電池よりも安価であり、変換効率向上が望まれていた。 米First Solarは2012年1月16日(現地時間)、アラブ首長国連邦アブダビで開催されている「World Future Energy Summit」(世界未来エネルギーサミット、2012年1月16~19日)において、CdTe(カドミウムテルル)薄膜太陽電池モジュールの変換効率14.4%を達成したと発表した(図1)。NREL(National Renewable Energy Laboratory、米国立再生可能エネルギー研究所)が測定した結果である。なお、これまでの記録はFirst Solarが達成した13.4%だった*1)。 *1)
光の吸収率が従来のシリコン製の100倍以上の太陽電池を、岡山大大学院自然科学研究科の池田直教授のチームが「グリーンフェライト(GF)」と名付けた酸化鉄化合物を使って開発している。 この太陽電池はこれまで吸収できなかった赤外線も発電に利用できる可能性がある。池田教授は「赤外線は熱を持つものから出ている。太陽光以外に、火を扱う台所の天井など家中、街中の排熱でも発電できるかも」としており、2013年の実用化を目指す。 GFは粉末状で、土台となる金属に薄く塗る。1キロワット発電する電池を作るコストは約千円が目標で、約100万円かかる従来のシリコン製に比べて大幅に安い。パネル状になっている従来型では難しい曲げ伸ばしができ、煙突や電柱に巻き付けるなど設置場所は幅広い。
いま最も注目されている「太陽光発電」の発電装置は「太陽電池」と呼ばれる。電気を貯めるわけではないので「太陽電池」というより「太陽発電機」の方がふさわしい気もするが、水素と酸素の化学反応で発電する“Fuel Cell”が「燃料電池」と訳されたように、“Solar Cell”も「太陽電池」と訳されている。 火力発電のように二酸化炭素を排出しないし、原子力発電のように大事故を起こす危険もなく、エネルギー源は無尽蔵の太陽の光という太陽光発電は、クリーンで安全な理想の自然エネルギー発電として大きな期待を集めている。 そもそも太陽電池は、いったいどうやって光から電気を作っているのだろうか。 この際、太陽光発電の専門家にきっちり教えてもらおうと、神奈川県厚木市にあるソーラーフロンティア厚木リサーチセンターへと向かった。 リサーチセンター(研究所)に到着すると、太陽光パネル(太陽電池)の研究開発のリーダー
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