79人が死亡したスペインの国鉄の脱線事故で、捜査当局は、列車の運転状況などを記録した装置のデータの解析を始めた結果、事故当時、運転士が国鉄の職員と電話で話をしていたことが分かったことを明らかにし、法律や職務規定に違反していなかったかどうかなど詳しく調べています。 スペイン北西部のサンティアゴ・デ・コンポステーラの近郊で、今月24日、国鉄の高速鉄道が脱線し乗客79人が死亡した事故で、捜査当局は25日、52歳の運転士の男を過失致死の疑いで逮捕しました。 捜査当局は、列車の運転状況や運転室の会話などを記録したブラックボックスと呼ばれる装置のデータの解析を始めた結果、これまでに分かった事故当時の状況を、30日、発表しました。 それによりますと、運転士は事故の数分前に国鉄の職員からかかってきた業務用の電話を受けて、事故当時も話をしており、地図や書類を見ているような音も記録されていたということです。