新潟県南魚沼市で作業員4人が死亡したトンネル爆発事故で、約500メートルに及ぶ資材の散乱などの被害状況から、トンネル内部で音速(秒速約340メートル)を超える爆風を伴う「デトネーション(爆轟(ばくごう))」現象が発生したとみられることが31日、専門家への取材で分かった。事故から1週間が経過。県は事故前後の状況から、空気より比重の軽いメタンがトンネル天井付近に滞留、何らかの原因で引火して爆発したとの見方を強めている。 爆発は5月24日午前、入り口から約1200メートル奥で発生したとみられる。トンネル入り口の資材置き場にあった重さ約5キロの鉄板が500メートルも爆風で飛ばされ、入り口付近の山の斜面も大きく崩れた。1300メートル地点で発見された作業員4人の死因は爆風による外傷性ショックで、入り口から約100メートル離れた場所にいた作業員3人も爆風で重軽傷を負っている。 爆風の威力などから、青山