自己肯定感の低い依存症者 往々にして依存症者は、根っこでは自分に自信がなく、自己肯定感が低いため、周りの人から嫌われることを極度に恐れています。「助けてと言ったら嫌われるかな」「お前なんかダメなやつだと否定されるんじゃないか」など不安感を常に抱えています。「助けてほしい」というメッセージを発信できない。これはとても苦しい、どん詰まりの状態です。「今、自分は苦しいから助けてほしい」――普通の人にとってはとてもシンプルなことでも、依存症者にはなかなか言えないのです。そういう意味では、回復していくなかでこの「援助希求能力」を高めていくことが重要になってきます。 さらに「自分から関係を切ってしまう」こともよくあります。恋愛でいうと、「フラれる前に自分からフッてやったんだ」などとイキがってしまう状態です。相手に先制攻撃をすることで、自分の自尊心は傷つかないで済むように思えるからです。 これは非常にい