どんな思いだったのかは本人にしか分からない。しかし、韓国ではその背景を巡り、「ク・ハラを救えなかった私たちの宿題」(ニュース専門テレビ「YTN」)のように、ネットの悪意ある書き込みやそれを傍観していた韓国社会に問題を投げかける声が出ている。 社会学、中でも女性学専門のイ・ナヨン中央大学社会学科教授に話を聞いた。 大手ポータルサイトに設けられた“窓” ソルリやク・ハラの死後、真っ先に取り沙汰されたのは、ネットへの書き込み問題だ。韓国の大手ポータルサイトでは検索語に上がったトピックについて書き込みができる通称「窓」が設けられており、24時間、絶え間なく書き込みが上がる。ソルリの死後、大手ポータルサイト「Daum」では芸能の書き込み欄が廃止されたが書き込みは止まらない。 「韓国社会ではオンライン文化が暴走しています。 かつては記事別ではなく、メディアごとに書き込み欄が設けられていましたが、大手ポ