2019年3月、ドラマ『きのう何食べた?』撮影にて。西島(左)の浮気を疑った内野(右)が尾行するシーン。何度も監督に演技相談を重ねた 昨年8月に公開された西島秀俊主演の映画『ドライブ・マイ・カー』が、日本映画としては62年ぶりとなるゴールデン・グローブ賞を受賞するなど、快進撃を続けている。 「原作は村上春樹さんの同名の短編小説。世界的注目を集める新進気鋭の濱口竜介監督が、チェーホフの戯曲『ワーニャ伯父さん』などを織り交ぜることで登場人物を掘り下げ、3時間の長編に仕上げています」(スポーツ紙記者) 日本映画初のアカデミー賞ノミネートもほぼ確実と言われているだけに、ロケ地への関心度も高まるばかりだ。 「原作では東京が舞台でした。しかし、東京では満足できるドライブシーンが撮影できないと韓国の釜山でのロケを予定していたところ、新型コロナの感染拡大により、釜山での撮影を断念。広島がメインのロケ地に選