Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 香港城市大学と米Microsoft Research、Microsoft Cloud+AIによる研究チームが開発した「Bringing Old Films Back to Life」は、劣化の激しい古い白黒映画を修復しカラー映像に変換する深層学習フレームワークだ。古い映像にある独特のフィルムノイズなどを修復し、色付けを行う。 古い映画は、現代の観客の心にも響き感動を与えるが、フィルムの経年劣化による解像度の低下やアーチファクトにストレスを抱える視聴者もいるだろう。 このような古い映画をよみがえらせるために、映画の修復技術が開発されてきたが、1コマずつ丹念に調べ、傷のレタッチ、ちらつきの修正
txt:荒木泰晴 構成:編集部 はじめに 現代のデジタル動画カメラは高感度化が著しく、基準ISO感度ISO800はフツーで、ISO2000の機種もあるようです。 この傾向から、数種類のNDフィルターが内蔵された動画カメラも販売されています。 パナソニック「AG-AF105」の内蔵NDフィルター。標準感度ISO200、24Pシャッタースピード1/50秒。1/16NDを使うと、ISO12相当になる。これでピーカンの屋外でF11程度に収まる AG-AF105のマイクロフォーサーズマウント内部の回転式NDフィルター 爺が判らないのは、「ここまで高感度化する必要があるのか」ということです。 まさか、スタジオや室内でライティングをしないプロはいないだろう、と思っていたら、「デジタルなら照明は必要ないか、少しでいいんだから、予算を削るよ」、と言われても断れないんだそうですね。クリント・イーストウッド監督
受賞作品のクレジットに、性暴力加害者の名が 第44回日本アカデミー賞の授賞式が3月19日に行われた。正直に言ってこの賞の行方に興味をもったことは一度もない。今年はただ、多くの部門に『男はつらいよ お帰り 寅さん』がノミネートされているのを見て、1年以上前に感じた違和感が急によみがえった。 私は2020年の年始、1月2日に東京・池袋のグランドシネマサンシャインで『男はつらいよ お帰り 寅さん』(山田洋次監督、2019年12月27日公開)を観た。『男はつらいよ』シリーズの50作目にして22年ぶりの新作となったお正月映画は、こんな物語だ。 すでに中年になっている満男(吉岡秀隆)は、サラリーマンを辞めて小説家になった。7年前に妻をなくし、中学生の娘と二人で暮らしている。満男は新作のサイン会で、一時帰国中の初恋の人・泉(後藤久美子)と再会する。泉を連れて帰った帝釈天の「くるまや」はカフェに様変わりし
1950年代後半から1990年代にヴォーグ誌などを中心に活躍し、20世紀で最も偉大な写真家のひとりと称されるヘルムート・ニュートン。女性のヌードをはじめ、官能性が盛り込まれた彼の作品は何十年にもわたり物議を醸してきた。 ヘルムート・ニュートン。モンテカルロの自宅にて(1987年)/(c) Foto Alice Springs, Helmut Newton Estate Courtesy Helmut Newton 女性を“性的モノ化”しているのか、それとも、自分の肉体とセクシュアリティを完全にコントロールした“強い女性”を写しているのかーーいまだに意見が分かれているのだ。 その答えに迫るドキュメンタリー『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』が12月11日より公開。メガホンをとったのはドイツ人のゲロ・フォン・ベーム監督だ。1997年に共通の友人を介してニュートン夫妻と知り合った監督は、映
「FUJIFILM」のロゴを不正使用した35ミリフィルムの非正規品が、日本国内の現像取扱店に持ち込まれた。使用済みの35ミリフィルムのパトローネの内部に映画用フィルムが詰められたもので、店舗では現像を断っているとして注意を呼び掛けている。 富士フイルムはこのほど、「FUJIFILM」のロゴを不正使用した35ミリフィルムの非正規品が、日本国内の現像取扱店に持ち込まれたことを明らかにした。使用済みの35ミリフィルムのパトローネ(写真フィルム用円筒形容器)の内部に映画用フィルムが詰められたもので、店舗では現像を断っているとして注意を呼び掛けている。 非正規品の例として同社が公開した写真には、「250D 電影 Film」などと書かれている。「電影」は中国語で「映画」の意味だが、35ミリパトローネ形態の正規品には「電影」の表記がないという。また、同社は2013年に映画用フィルムの出荷を終了している。
収集保存機関の棚にはたくさんの16mmフィルムが眠っています 図書館や公民館等に併設されていることの多い視聴覚ライブラリーには、多くの貸出用16mmフィルム(教材映画、劇映画、アニメーション…)が収蔵されています。こうした16mmフィルムは大抵の場合、映写用のリールに巻かれ、右画像のように正方形のケースに入った状態で、常温の収蔵室の棚に縦置きで保管されています。ケース内のフィルムは薄手の保護袋に入っている場合もあります。年に1回程度はフィルムを取り出し、状態を確認しながら巻き返すことが推奨されますが、その際に酢酸臭を発しているフィルムが見つかることもあるかもしれません。 全国の視聴覚ライブラリーのリスト(16mmフィルムの所蔵本数)を当HPの「リンク集」に掲載しています。 視聴覚ライブラリー所蔵16mmフィルムの保護袋には、ショーレックスという名称の半透明のサラサラした手触りの袋が適してい
この写真集「Nippon no Haikyo」(リンク先はフランスのアマゾン)は、日本に住むフランス人写真家Jordy Meow氏がこのほど出版したものだ。 Meow氏は日本中を旅し、人がほとんど足を踏み入れないゴーストタウンや荒れ地などを訪ねてはカメラに収めてきた。その成果は「Nippon no Haikyo(日本の廃墟)」というブログにも収められている。さらに、ここ数年間は、旅を記録する別のブログ「Totoro Times」で、日本やベルギー、さらには北朝鮮などの、ほとんど公開されたことの場所をカメラに収めて紹介している。 Meow氏によれば、Haikyo(廃墟)とは通常「荒れ果てた場所」を指す。最近では、都会を探索して廃墟をたずね歩く都市探険を行なう人が増えているそうだ。不気味でありながら、なぜか美しさを感じさせる不思議な写真をご覧いただきたい。
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