事故発生当初から、県警は現場の状況や目撃証言などを鑑み、女性が誤って路上寝をした可能性は低いとみていた。女性が事件に巻き込まれた可能性も視野に国道58号を数時間通行止めにして調べた他、近くのパイプライン通りや路地裏まで入念に鑑識して事件の痕跡を探した。アパート住民の帰宅を待ち、一件ずつ聞き込みもして回った。 ■防犯カメラに男女の姿 関係者によると、近くの防犯カメラには男や死亡した女性とよく似た2人が一緒に歩いている姿も映り込んでいたという。県警は男を早期に探し出し、事情を聴くなどして慎重に調べを進めたとみられる。 ■社交街近くでタクシーを拾う 複数の関係者によると事故の前、女性は男と同市普天間の社交街近くでタクシーを拾って大謝名方面に向かった。途中、男は酩酊(めいてい)していた女性だけを降ろすよう運転手に求めた。運転手は一緒に降車するよう説得し、最終的に男はそれに応じたという。2人は大山の