中核市では明石市が全国で初めて設けた専門部署「ひきこもり相談支援課」=明石市大久保町ゆりのき通1、あかし保健所 官民で支援が広がる「就職氷河期世代」。同じ世代で正社員ではないけれど、そうした社会の動きと距離を置きたいと思う人たちがいる。不安定な雇用環境などで繰り返しつまずいた末に引きこもり状態になると、「何が何でも正規雇用」とは思わないケースもあるという。支援団体や専門家は「最初に心の傷をどう癒やすかも課題」とし、就労とは分けた支援が必要と指摘する。(小谷千穂) 昨年、兵庫県宝塚市が全国に先駆けて行い、1635人が受験した氷河期世代限定の職員採用試験。400倍を超える競争率となり、40~45歳の男女4人が正規採用された。試験会場では「ようやくこの世代に光を当ててくれた」と喜ぶ声が上がった。 一方で、「自分は関係がない。注目もしなかった」と語る男性がいる。同じ宝塚市を拠点に、引きこもりの人や