今回は労働者の喜びを描く映画について語ろうと思っていたが、とてもそんな雰囲気じゃなくなった。 コロナの次は世界中で異常気象。熱波で人がバタバタと倒れていく。私も熱中症で救急車に二回乗った。世界大戦の危機も迫っている。彼方より日本にも闇が迫りつつある。 いや、すでに闇に覆われているようだ。真面目に働いても給料は上がらない。男は闇バイトで人生を終了させ、女はこんな世の中で子供を産むのを拒否する。 信頼できるリーダーを無くして日本は右にふらふら左にふらふら。まさに「右も左も真っ暗闇じゃござんせんか」だ。 今回は闇の心を描く映画を紹介する。と言ってもサイコな殺人鬼の話ではない。そこら辺の人間がいかにして闇に引き寄せられるか、それを描いた作品だ。 〇『ブレイキング・バッド』(2008~2013)--米TVシリーズ。一話47分。全62話。 真面目な男が突然今までの人生に疑問を持ち「悪」に目覚めるという