中島史雄先生は、78年に勃発した三流劇画ブーム時に注目されたエロ漫画家。後のロリコンブームでは絵柄をアニメ調に近づけながらも、確かなデッサンに裏打ちされた媚肉がとても官能的で好きだった。そんな中島先生は、日本初のエロアニメビデオ『ロリータアニメ』(84年・ワンダーキッズ制作)の原作者でもある。つまり「Hentai」として世界に知られる日本文化の元祖的存在といえば、その偉大さが少しでも伝わるだろうか。 そんな先生に知人の紹介で、直接話を聞く僥倖に恵まれた1。 先駆者ならではの生みの苦しみ アニメ一作目『雪の紅化粧』は劇画タッチで全然可愛くない。先生曰く「中島の原作が悪いと当時さんざん言われた」と苦笑する。 すでに当時は『シベール』の流れで男性向け同人誌がコミケで花開き、美少女コミック誌『レモンピープル』『漫画ブリッコ』と出ていたのに、それとは全く関係なく、オヤジ向けエロ劇画路線に突っ走ったワ
アニメ界の巨匠・りんたろう監督が手がけた劇場版アニメ「幻魔大戦」が、11月19日から開催される「角川映画祭」で上映される。平井和正さんと石森章太郎さんの原作をアニメ化し、角川映画のアニメ第1弾として1983年に公開。「AKIRA」などで知られるマンガ家の大友克洋さんがキャラクターデザインを担当するなど豪華スタッフが集結した伝説のアニメだ。同作が公開された1980年代は、日本のアニメの歴史が大きく動いた時代だった。「1980年代にアニメの技術が一つの頂点を迎えた」と話すりん監督に、激動の時代を振り返ってもらった。 ◇イチかバチか 角川春樹の慧眼 りん監督は、1941年生まれ。1958年に東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、「白蛇伝」(1958年)や「西遊記」(1960年)などに参加した。その後、虫プロダクションに移籍し、「鉄腕アトム」(1963~66年)で演出デビュー。「ジャングル大
クリエイターインタビュー 第1回 安彦良和 サンライズワールドのクリエイターインタビューの第1回は、サンライズ初の劇場作品『クラッシャージョウ』、TVシリーズ『巨神ゴーグ』の監督を手掛けた安彦良和さんが登場! 安彦さんは、2021年3月に授賞式が行われた、第44回日本アカデミー賞では協会特別賞を受賞。栄誉ある賞を受け取った感想をはじめ、その直後にサンライズチャンネルでの動画配信で大きな話題となった初監督作品でもある『クラッシャージョウ』の制作時の話などを伺った。 ――アカデミー賞 協会特別賞の受賞おめでとうございます。受賞にあたっては、どのような連絡があったのでしょうか? 安彦 ありがとうございます。俺もよくわからなくて、「どういう賞ですか?」、「どんな方が受賞されたんですか?」って先方に聞いたところ、まだ歴史が浅くて今回が3回目とのことで。受賞されたのも、最初は大塚康生さん、2回目が小田
株式会社サンライズ制作のオリジナルアニメ『太陽の牙ダグラム』放送開始から40周年を迎えることを記念した企画のご案内になります。1981年のTV放送開始から40周年を迎え、沢山の方に支持されてきた「太陽の牙ダグラム」を多くの方々に改めて触れていただく機会となるように、コミカライズ、無料配信、新商品など、様々な企画をご用意しております。 『太陽の牙ダグラム』について サンライズ製作のリアルロボットアニメーションで1981年に全75話のTVシリーズとして放送され好評を博した。その後、劇場版、小説、漫画、ゲームと様々な展開をし、根強い支持を得ている。 【あらすじ】 スタフェラス星系の惑星デロイア。150年におよぶ地球連邦政府の支配から解放をねがい、動乱の続く星である。人々は人民解放軍を組織し、若者はゲリラに身を投じて、自由と独立のための戦いをつづけていた。 そのひとつ“太陽の牙”を名
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国際映画社の制作したロボットアニメ「魔境伝説アクロバンチ」(1982年)が、今年2020年9月にはじめてDVD-BOX化された。総監督の“夏木よしのり”とは、「銀河旋風ブライガー」(1981年)に始まるJ9シリーズでチーフディレクター、オーディオディレクターとして腕をふるった四辻たかおさんのペンネームである。J9シリーズの洒脱な音楽センス、軽妙なセリフまわしは四辻さんの手腕によるところが大きい。 現在では考えられないほど自由でクリエイティブだったJ9シリーズの制作現場の雰囲気を、四辻さんにうかがった。 「ブライガー」は、“メカの出ないロボット物”としてスタートした! ── 四辻さんは、「科学冒険隊タンサー5」(1979年)が初監督作品なんですね。「ろぼっ子ビートン」(1976年)でも演出なさったり、何本かサンライズ(旧・創映社)の作品に参加されていますが……。 四辻 僕は、虫プロダクション
2020年7月末、タツノコプロから「機甲創世記モスピーダ」の新プロジェクト「GENESIS BREAKER」が発表され、驚いた人も多いだろう。「モスピーダ」がテレビ放送されたのは1983年10月だから、実に37年前。その間、新しい映像作品が製作されることはなかったが、新たな設計による玩具製品は多数つくられ、ファンから歓迎された。 番組は可変戦闘機レギオス、バイクからパワードスーツに変形するモスピーダが同時に活躍する内容だったが、そもそもの企画の発端、そして息長い人気の秘密とは? 当時、メカデザイナーとして「モスピーダ」の中核を担った荒牧伸志さんにお話をうかがった。 最初はポリスアクション物だった? モスピーダの企画初期案 ── 「機甲創世記モスピーダ」がデビュー作だそうですが? 荒牧 アニメのメカデザインとしては、デビュー作になりますね。それ以前はフリーのデザイナーとして、タカラ(当時)の
※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 出渕裕氏のデザインしたロボットといえば、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年)のνガンダム、「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」(1989年)のアレックス、「機動警察パトレイバー」(1988年)のイングラムなど、現在でも新たに商品化される超人気メカが多い。 しかし、10代でアニメ業界に出入りするようになった出渕氏は主役ロボットではなく、1話かぎりで倒されてしまう敵側のロボット、俗に言う“やられメカ”専門のデザイナーとして制作現場で重宝された。その長い仕事歴の裏には、物語や作品に対する独特の美学が息づいていた。 僕が描いていたのは、絵コンテ用のアイデアラフだった ── 出渕さんが敵メカをデザインしたのは、「闘将ダイモ
For fans of Nagano’s work, you’ll know that he has an incredibly involved and detailed approach to things. However, it’s interesting in how that manifested when he was growing up. “I am from Kyoto but not the city itself, outside the city, is an area called Maizuru. This is a town that has a Navy base, it's a port town. It was also really in the countryside, so information was pretty limited and a
魂の骨格 「HI-METAL R テクロイド ブレーダー」商品化記念 メカニカルデザイン・宮武一貴スペシャルインタビュー 2018-01-24 14:45 更新 「まさに皇帝への寄贈品、貢ぎ物ですよ」 ■HI-METAL R テクロイド ブレーダー ――『テクノポリス21C』よりブレーダーがHI-METAL Rとして、ついに2018年5月に発売されることになりました。 実物を見ていただいていかがですか? 宮武:アンデルセンの「小夜啼鳥(ナイチンゲール)」の話※が思い浮かびました。ぜんまい仕掛けの小鳥が皇帝へと献上されるんですけど。(「HI-METAL R ブレーダー」は)まさに皇帝への寄贈品、貢ぎ物ですよ。 もしくは“からくり儀右衛門”の発明品! そのレベルですね。幸せですよね、今のユーザーさんは(笑)。 ――ありがとうございます! 宮武:すでに故人ですが“ロボ師”と呼ばれた造形師の佐藤
ロックバンド『オワリカラ』のタカハシヒョウリによる連載企画『オワリカラ・タカハシヒョウリのサブカル風来坊!!』。毎回タカハシ氏が風来坊のごとく、サブカルにまつわる様々な場所へ行き、人に会っていきます。第九回となる今回は、「HGUC1/144バーザム発売記念!」ということで緊急特別編、バーザムをはじめ数々のアニメ・特撮作品でデザインを担当した岡本英郎さんの「バーザムの真実に迫る&岡本英郎全仕事史インタビュー」をお送りします。 風来坊、「歴史」に出会いました。 1985年、『機動戦士Zガンダム』に登場した「バーザム」というモビルスーツ。このバーザム、「股間」のパーツがアニメの登場シーンによって凸であったり凹であったりする。そのミステリアスさとマニアックさに惹きつけられるバーザム愛好家(バーザマー)は後を絶たず、バーザム界は凸派と凹派に二分された。 そのバーザムのデザインを担当したのが、数々のア
There are a few classic figures in anime and manga in Japan with a unique style and approach. One of these is the mecha designer and anime director Makoto Kobayashi. I was lucky enough to catch up with him and discuss what he’s done over the years. Meeting up in Nakano, he turned up on his bike and we started chatting over coffee. “I've always been around Suginami Ward, I grew up in Koenji and I s
僕が、なかむらたかしの仕事についてネガティブな事を書いたのは、アニメージュ1987年4月号(vol.104)。アニワルの「新人類あにめ診断」という企画で、4人の書き手が放映中のTVアニメについてコラムを書くというものだった。僕は2本の原稿を書いていて、そのうちの1本が『ドテラマン』17話「インチ鬼小僧とドテラじいさん」についての原稿だった。コラムのタイトルは「ありゃ、思わず期待はずれ。なかむらたかしのドテラマン!」だ。うーむ、振り返ってみると、あんまりにもあんまりなタイトルだ。 原稿は、以下のように内容だった。なかむらたかしが『ドテラマン』に参加した。彼がTVアニメをやるのは『未来警察ウラシマン』以来だ。僕はなかむらたかしの“動き”のファンであり、彼の参加に期待した。彼は2回参加したのだけれど、2回とも並の出来だった。それが残念だった。作り手にだって何か事情があったかもしれないし、常にベス
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