いままで何度脳内で毒づいたかわからない。 真面目にやれよ、プラモデルを。ちゃんと見ろよ、タミヤを。 プラモデルが持っているキッチュさと、それをクールにまとめ上げるタミヤの世界的なブランド力。だからこそポップアートの文脈においても、あるいは個人の同人活動においても、「タミヤのプラモデルのパッケージを模倣する」というのは何万回とコスり倒されてきた手法である。そして私はプラモデルのこともタミヤのことも深刻に愛しているため、たとえばデザインのエッセンスとして提示されたランナー状のものがプラモデルとして成立しない形状であったり、タミヤのフォントチョイスや字詰めやレイアウトのフィロソフィーを理解していないDTPデータを見ると、あっという間に血液が沸点に達してしまう。 ヨコサカタツヤの作品を友人に紹介されたときも、私はそれを一瞥して「数多あるタミヤのホワイトパッケージのパロディのひとつ」と決めつけてしま