犯罪発生件数が多いロサンゼルス(LA)で警察官(ポリス)として働く日本人女性・YURI(永田有理)さん。ブロードウェイで活躍するダンサーになりたいと思っていた彼女が、なぜLAでポリスになったのか。日本人のシングルマザーが、厳しい条件と過酷な訓練を経て、34歳でLAポリスになるまでの道のりを語った。(全2回の1回目。後編を読む) ◆◆◆ アメリカへ行こうと思った理由 ──LAの治安について教えてください。 YURI 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、失業者が増え、犯罪率が上がった印象です。カリフォルニア州は大麻が合法なので、カリフォルニアで大量に大麻を購入して、州外に密輸をしようとする犯罪者が何十倍にも増えました。週に1件くらいだったのが、一日に10件近くに増えたイメージですね。職を失い、麻薬の密売に手を出す人も増えたように思います。 LAでは警察官にもコロナ感染が広がったので、人手