正式命令前「トモダチ作戦」実行 東日本大震災から2日後の平成23年3月13日。米原子力空母「ロナルド・レーガン」は日本から1300キロ近く離れた太平洋上を航行していた。米韓合同演習に向かう途中だった。 艦長だったトム・バーク氏(現・米海軍作戦本部艦隊即応課長)は、艦内でCNNテレビの映像にくぎ付けになっていた。そしてロナルド・レーガンを中核とする部隊の司令官だったロバート・ギリア氏に連絡した。 「(被災地の周辺海域に)向かうべきだと考えますが、どうですか」。するとギリア氏から「よし行こう」との返事が返ってきた。13日中には仙台沖に到着。同日中に早くも艦内で自衛隊側との調整会議が開かれ、ヘリによる物資の運搬、捜索・救出に加えて自衛隊ヘリへの給油も始まった。