『true men of non-doing』から5年。再び4人編成となった54-71が、自身を中心とするレーベル“contrarede”より、ニューアルバム『I'm not fine, thank you. And you?』を発表する。 SHELLACのメンバーによって構築されたサウンド、そして前代未聞の辞典クラス(!)の厚みをほこるブックレット・ジャケット、そのすべてが痛快な傑作が完成した。 「聖(ひじり)になりたかったんですよ、俺」と、開口一番に54-71の中心人物・川口賢太郎(b)は言った。日本で唯一無二のオルタナティヴ/ハードコア・バンドの雄でありながら、2004年のメンバーの脱退後(3人編成のインスト・バンドとして活動してはいたが)54-71は事実上の沈黙が続いていたのである。その理由が「聖」?? 「これ、ホントの話なんですけど。聖って、世のため人のために尽くす人じゃないです