政府が「存在しない」としていた陸上自衛隊の日報がまた見つかった。防衛省が2日、陸自内での保管を明らかにしたイラク派遣時の日報。事実上の「戦地派遣」と言われたイラクでの活動を記した日報が公表されてこなかったことに、野党は反発を強めている。 「昨年の国会での質疑に対し、可能な限り探索作業を行ったが、その時点では確認できなかった」。2日、防衛省で取材に応じた小野寺五典防衛相は釈明に追われた。一方で、「南スーダン派遣部隊の日報問題の反省も踏まえ、しっかり調査する中で見つかった」とも強調した。 ただ、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書の改ざんなど、公文書を巡る問題が相次ぐ中、野党からは「政府ぐるみの情報隠し」(共産党の小池晃書記局長)との批判が上がる。 防衛省によると、イラク派遣の日報は今年1月までに陸上幕僚監部衛生部と研究本部で見つかった。このうち、研究本部には昨年2月に国会で日報