来年度の桜を見る会の中止は驚いた。安倍晋三首相の都合で招待者を増やしながら、自分の身が危ういとなると行事そのものを中止する。徹頭徹尾私物化していたことの証明だ。 年末の予算編成に向けて、桜を見る会の予算が焦点になるところだった。計上すれば通常国会の予算委員会で説明を求められる。追及の手を封じたかったのだろうが、幕引きは許さない。 来年度分として要求された5700万円は、これまでの実績を踏まえた額だったという。中止するということは、これまでの実態に問題があったと認めたことになる。首相は国会に出てきて自分自身で説明し、膿(うみ)を出し切るべきだ。 虚偽答弁?後援会行事? 参院予算委員会の私の質問に、首相は招待に関与していないと答弁したが、その5日後に菅義偉官房長官が首相が推薦できる仕組みがあったと認めている。山口県下関市の安倍事務所が桜を見る会のご案内という文書を出したことも分かっている。首相