国会議員に毎月100万円が支給される文書通信交通滞在費(以下、「文通費」)を、自らの政治団体に入れ、自らに領収証を発行する「セルフ領収書」問題。日本維新の会の石井苗子(みつこ)参議院議員が、用途が定められ人件費に使うことができない「文通費」から、2017年以降に2700万円を超える人件費を払っていたことが明らかになった。専門家は「違法な目的外支出」と指摘している。(鈴木祐太) 【写真報告】 これが政治資金報告書と「文通費」領収書だ。橋下徹、維新清水参議員などの実物公開(4点) ◆なんと84%以上が違法支出の疑い 日本維新の会が公表している「文通費」の使途報告書によると、石井議員は2017年以降、「文通費」から直接人件費(賞与、社会保障費を含む)を払った額が165万円と記載されている。さらに自身が代表を務める「日本維新の会参議院比例区第38支部」(以下、政党支部)に寄付をした後、人件費として