1989年12月、マルタ島でブッシュ米大統領(左)と会談して冷戦を終結させたゴルバチョフソ連共産党書記長(中央)。だがその2か月後、ベーカー米国務長官(右)との会談で「NATO不拡大」の約束はあったのか―― (C)AFP=時事 ウクライナ危機の最大の争点の1つ、「NATO不拡大」。ロシアは西側が冷戦終結時におこなったNATO不拡大の約束が「破られてきた」と主張するが、根拠とされるベーカー・ゴルバチョフ会談はあくまでもドイツ統一の文脈であり議論の対象は旧東ドイツ地域だった。さらにロシアは90年代以降、NATO拡大を容認する「手打ち」を行ってきた。 ロシアとウクライナ、そして米欧との大きな争点の1つはNATO(北大西洋条約機構)の拡大問題である。ロシアはウクライナのNATO加盟、つまりNATOのさらなる拡大に反対であり、NATOはこれ以上拡大しないとの拘束力のある約束を求めている。この背景には
【ワシントン共同】ポンペオ米国務長官は1日、ロシアとの中距離核戦力(INF)廃棄条約について破棄通告を発表した。
[ブリュッセル/モスクワ 25日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)加盟国とロシアは25日、西側諸国が中距離核戦力(INF)廃棄条約違反と主張しているロシアの新型ミサイルを巡りブリュッセルで会合を開いたが、見解の相違は埋まらず、米国が来月初旬に同条約の破棄手続きを開始する公算が大きくなった。 NATOロシア理事会では加盟29カ国の大使がロシアのリャブコフ外務次官に対し、期限の2月2日までに核弾頭を搭載可能の巡航ミサイルシステムを廃棄するよう改めて要請。これに対しリャブコフ次官は、ルーマニアに設置されたミサイル防衛システムがINF廃棄条約に違反しているとし、同条約に違反しているのは米国との立場を示した。 NATOのストルテンベルグ事務総長は「ロシアが迅速に順守することが望ましい。順守されなければ同条約の価値はない」とし、「INF廃棄条約は危機に瀕している」と指摘。 NATO外交筋に
米国を「全面的に支持」=INF破棄表明受け-NATO 2019年02月02日00時55分 【ブリュッセル時事】北大西洋条約機構(NATO)は1日、米国が中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄を正式表明したことを受け、「全面的に支持する」とする声明を発表した。ロシアに対し、条約が失効するまでの6カ月間に完全で検証可能な形での条約順守に立ち戻るよう求めた。 ロシアが条約を守らない場合、「責任を単独で負うことになる」と警告した。 声明では、ロシアによるミサイルの開発・展開が「欧州・大西洋の安全保障に深刻なリスクをもたらしている」と改めて指摘。その上で、影響の検証を続け、NATOの抑止力と防衛態勢の有効性、信頼性を確実にするため「必要な手続きを進める」とした。(2019/02/02-00:55)
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