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ブックマーク / blog.szk.cc (44)

  • デザインだけが批判たりうる

    批判的な思想の弱さ この数年、というかコロナ禍以後、「思想」というものに対してまったく期待が持てなくなっている。個別の思想の内容に、ではない。ほんとうなら、何かを伝え、誰かと別の誰かをつなげるはずの言葉が、誰かを傷つけたり、というより、傷ついたぞ、どうしてくれるんだと詰め寄られたり、そのせいで人々がいがみあったりするものになっていることに辟易している。あるいは、ちょっとした言葉尻を気にして「そういうこと言うとまた炎上するのでは」と怯えたり、センシティブになっている人を見かけたりするのも苦しい。 まず確認しておきたいのは、ここでいう「思想」はいわゆる哲学とか現代思想とか、あるいは文化人類学や精神分析、宗教学など、とりわけ人文系の学問と関わりの深い理論的な思考のことを指している。だから、個人の経験に基づく信念とか、世の中を生き抜く知恵みたいなものとは違って、「役立つ」ことを必要としていない。強

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  • Twitterが「終わる」とどうなるのか « SOUL for SALE

    Twitterがいよいよヤバいらしい、という話が、再び話題になっている。イーロン・マスクが経営権を握って以降、似たような話は何度も囁かれていたが、今度こそは物だ、ということのようだ。 ことの発端は日時間の7月1日から2日にかけて、Twitterが全ユーザーに対して1日あたりの閲覧数を制限したことだ。上限の投稿数についてはたびたび変更が繰り返されたものの、春に行われたAPIの有料化に続いて大きなインパクトを持つ出来事だといえよう。 背景にあるのは、Twitterに対するスクレイピングがサーバーにもたらす過負荷らしい。ただこのスクレイピングも、そもそもAPIの有料化によってデータを取得できなくなったユーザーが代替策として行っているものである可能性が高い。さらに、Twitter内部のバグによってセルフDDos状態になっているとの指摘もある。単純に技術的な問題というよりは、経営の判断ミスがネガ

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  • 音楽に政治を持ち込む « SOUL for SALE

    調べてみたら2014年以来8年ぶりだった、サマーソニック2022。普段は音源で「聴くだけ」の海外アーティストが多数来日ということもあって、これは行くしかないと意気込んで参戦。お目当てのステージを何度も行き来するハードなタイムテーブルだったけど、ものすごく満足できる内容だった。 この8年、またはコロナ前と比較して大きく変化したこととして、エンターテイメントと政治的なものの関係がある。アーティストたちはステージで、SNSで、自分たちの政治的なスタンスを表明するようになった。社会全体としても、価値観をめぐる議論が沸き起こることが多くなった。 今年のステージでは、リナ・サワヤマが自身の曲を紹介するMCでLGBTQの権利に言及。日がG7の中で唯一、同性婚を認めていないこと、セクシャル・マイノリティをからかうようなジョークを言わないこと、自分たちと一緒に戦ってほしいということを訴えていた。続いて登場

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  • 意見を持つということ

    社会調査や世論調査をめぐる、ひとつの興味深い議論がある。 それは、「誰も聞く相手のいない状態で表明された意見を、どう考えるか」というものだ。 僕たちはたいてい、何かの意見を表明するときに、どんな相手が聞いているのかを意識する。不特定多数に聞かれる場面では、できるだけ主張をマイルドにしたり、批判されそうな意見を言わないようにしたりする。逆に、自分と同じような立場、同じような意見をもつ人ばかりだと思える場面では、他の場面より強くそのことを主張するかもしれない。つまり、相手が誰であるかによって、僕たちの言うことは変わる。 さらに、その意見は自分と相手との関係や、自分の信念の強さや態度の明確さにも関係する。上司から「最近の新入社員は心が弱いよな」と言われたときに、部下が「ほんとにそうですよね」と同意したとしても、それは相手が上司であり、自分には新入社員についての強い意見がないことの現れかもしれない

    意見を持つということ
  • 奪った時間を売る方法?

    人から奪った時間は高く売れる。民放テレビ局の平均年収が異常に高い、あるいは一部のYoutuberの年収がトンデモないことになっているのはそういうことです。奪われた側はどうなるかというと見ての通りです。ホッブズ的に言えば現在の様相は「万人による万人の時間の奪い合い」です。 — 山口周 (@shu_yamaguchi) April 9, 2022 あとに続く議論も含めて考えると、じっくりと考えるべき論点はたくさんある。一方で、「人から奪った時間は高く売れる」という最初に提示された命題は、それ単体で検討するに値するものだとも思う。僕自身、時間と消費の関係についての著作があるくらいなので、せっかくだから思いついたことをいくつか書き連ねてみたい。 時間を奪うということ まず、命題を要素に分解しよう。この命題は「人から奪った時間」が主語になり、それが「高く」「売れる」という修飾語、述語につながっている

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  • 対面の再開と対面の強制

    対面授業は再開されていないのか 大学では、後期(秋学期)がスタートする時期になっている。勤め先でも8月からワクチン接種が始まり、いまがちょうど2回めの時期ということで、副反応を理由に欠席する学生も多いようだけれど、夏休みの時期よりはキャンパス内もにぎやかになってきたように思う。 このように書くと、大学は再開しているのかと思う向きもあるかもしれない。しているとも言えるし、まだまだとも言える。毎日新聞が報じているように、ワクチン接種を進めている大学の中でも、スタートが遅れたことや緊急事態宣言下であることなどを理由に、後期のスタートから全面再開とはいかないのが実情だ。 ただ、ここで注意しなければいけないことがある。同じ記事にもある通り、ゼミや実習といった対面で開講することが望ましい科目については既に学内での受講が可能になっているということだ。これは勤め先に関して言えばこの春からずっとそうだし、昨

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  • 美しさについて

    45歳になる今年、『シン・エヴァンゲリオン』を見ていて強く感じたのは、自分の年齢だ。大学院の研究室で出会ったゲンドウとユイの間にシンジが生まれたとき、ゲンドウが30過ぎだとすると、少なくともテレビシリーズにおけるゲンドウの年齢は40代半ば。当時すでに二十歳そこそこだった僕は、シンジに共感まではできなくとも、ミサトさんですら「大人」の側だった。なのに、気づけばゲンドウと同世代になってしまっていた。そして困ったことに、あの頃のまま、人との距離のはかり方に悩んだり、人に期待しては傷つくことを恐れたりと、思春期マインドの真っ只中にいまもいる。 今年は物書きとしてデビューして20周年とか、Lifeを始めて15年とか、気づけば大学勤めも13年目の干支も2周目とか。特にいまの仕事は春がくるたびに環境がリセットされるループの世界だから、「サイクル」というのをすごく強く意識する。若者だった教え子たちはすっか

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    popup-desktop 2021/04/19
    「ちゃんと生きなきゃ、死ぬことすらできない。どうせいつかは死ぬのなら、美しいと言える瞬間を、そのときの精いっぱいで掴み取ろうとする。」
  • 新刊案内『メディアとメッセージ』(小西卓三、松本健太郎編)

    小西卓三、松健太郎編『メディアとメッセージ――社会の中のコミュニケーション』(ナカニシヤ出版)にて分担執筆を担当しました。第2章「「インスタ映え」消費の背景――テレビ化するスマホ」(21〜32ページ)が担当箇所になります。 いまの勤め先では、学生の関心に合わせて消費社会論を扱うことが多いのですけど、その流れの中で出てきた「インスタ映え」消費と、消費者行動論やメディア論との関係を扱った章になります。もう随分前からしていた話が、ようやく出版という形で日の目を見ることになりました。一緒に理論枠組みを検討してきた卒業生たちにも感謝したいと思います。

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  • 立ち止まるか、動くか――2020年のまとめ

    時間の停止した世界で 昨年は、数年に一回とも言えるほどにたくさんの仕事をした年だった、と1年前のブログには書かれている。そして、「どうせなら、いい時間にしたい」という、人生観の変わる年であったとも。おそらく、とても充実していたのだろう。 その点について言えば、今年も、ほんとうに充実した年だった。ただし決してポジティブな意味ではない。2月頃からコロナ禍が国内でも顕になり、そのタイミングで学部執行部の仕事を引き継いだ。最初に行ったのは、600名以上いる新入生のガイダンスをオンライン化すること。そして、1年生の必修科目の教材のオンライン化だった。 4月の緊急事態宣言のさなか、こうしたオンライン化を乗り切れたのは、偶然がいくつも重なったからだ。昨年度までにノーコードでスマホサイトを構築するノウハウはできていたし、「THE FIRST TAKE」に感化されて1月には買い揃えていたレコーディング機材も

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  • オンライン化で失われたもの

    もしも僕がいま、二十歳の大学生だったら、それはもう相当に怒っていたと思う。 高校までは再開して、アルバイトでは感染対策をした上で通常の業務を行うのが当然と言われ、それなのに大学は年度内ずっとオンライン。大学からの説明は不十分であるか、説明があったとしても「大学への通学は感染リスクが高いから仕方がない」「ただし学費は満額いただきます」だ。大学教員のブログを見れば「大学は感染対策を甘く見ている。今後もずっとオンラインの覚悟を持つべきだ」「大学は不当に批判されている、私たちも頑張っているのに」とくる。ついでに言うなら、学生の授業環境の改善について指針を示すのではなく、おおむね大学の対応に文句をつけ、学生にもそのような見解を共有するだけであることも多い(なお、給料とボーナスが例年通り支給されていることについては伏せられている)。 もちろん僕は教員側なので、そうした学生の主観的な思い込みには、いくつ

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  • 共感資本主義のゆくえ

    にわかに浮上した「講義のオンライン化」という課題に忙殺され続けた春学期(前期)もそろそろ終りが見えてきた。それに関連して、毎日新聞で受けた取材では大学の講義が、「マルクスについて聞こえる空間にぼんやりと身を置き『そういえば、俺のバイト先でも…』と連想するようなことも含めたものだった」というコメントが採用されている。別にマルクスである必要はなかったのだけど、大学における対面活動の価値の一部に「当初は意味があると思えなかったものに意味を見出す」ということがある、という例として、いわば「資主義を生き抜くのに役立つ思考」の対極として挙げたのがマルクスだったわけだ。 ただ思わず口走ったレベルの話だったものの、的はずれな例示でもなかったのかもしれないと思ったのは現代ビジネスの記事でマルクスと大学生の話が取り上げられていたからだ。景気の下降期にマルクスが注目される現象は過去にもあったけれど、ここでは資

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  • 大学の「裏のカリキュラム」

    大学を取り巻く複雑な状況 ここのところの教育関連のトピックで話題なのは「9月入学」だ。この問題についてはサブブランドサイトの4月29日付音声配信で「9月入学論はKPIの定まらない、多様な目標が相乗りしたプロジェクトになって頓挫するだろう」と予想していたのだけれど、果たせるかなその通りになった。もちろん、失われた学習機会の回復や保証、以前からの問題だった教育格差、オンライン授業への対応など、それこそ多様な目標のいずれも重要な論点であって、問題の解決そのものは先送りするべきではないけれど、それらを一気呵成にひとつの策で解決しようとするのには、根的な無理があるということだろう。 こうした流れを受けて、複数の大学が入試日程を発表している。僕の勤める大学を含めて近畿圏の私大は「例年通りの入試日程」になることを発表している。6月というのは一般的に受験広報がスタートする時期で、関連情報も含め、おそらく

    大学の「裏のカリキュラム」
  • 自己本位的になる社会

    新型コロナウイルスの感染拡大が社会に与えた影響は甚大で、この数ヶ月だけでも、多くの人が生活の変化を余儀なくされ、また先の見通しの立たない状況に置かれている。その多くはネガティブな変化であり、一日も早く「もとの日常」が還ってくることを期待する人は多い。もちろん、そんなことはありえない、私たちは「新しい生活様式」なるものに慣れ、ウイルスと共存していくほかないのだという人もいる。 その一方で、そうしたニューノーマルの中でも、むしろ普及や定着を期待されることもある。それがリモートワークを導入した働き方だ。リモートワークには、従業員のワークライフバランスや業務全体の効率化などのメリットがあるとされており、コロナ・ショックがもたらした数少ない「よい変化」のように思われる。 しかしながら社会学的には、リモートワークがもたらす「望ましさ」には、手放しで肯定できない面もある。というのも社会学は、人々が社会的

    自己本位的になる社会
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    popup-desktop 2020/06/09
    “社会学は、人々が社会的な規範に束縛されなくなり、自己本位的になることは、むしろ人々にとって負の影響をもたらすと考えてきたからだ”
  • 日常化された欲望

    44歳の誕生日を、こんな形で迎えることになるとは思ってもみなかった。 もともと誕生日を祝いたいタイプではないし、歳を重ねるごとに、人生の残りの蝋燭が目減りしているのを自覚しようという日になりがちだった。それが今年は、死を覚悟し、もしも当にそうなったら、ということを想定しながら生活し、働いている。たとえばそれは「万一、学期の途中で授業を続行することができなくなったら」という想定で、科目の設計を行っているなんてこと。 世の中の多くの人が、修羅場というか鉄火場というか、そういう状況に直面している。今年は学部執行部のメンバーでもあるので、ほんとうに深夜まで多数の連絡が飛び交い、ものすごい速さで色んなことが変化し、判断され、実行されている。ベンチャー時代を思い出すというか、むしろスタートアップに放り込まれたと思って行動するのが、もっとも理にかなっているとすら思う。 「ハイテンションな自己啓発」とい

    日常化された欲望
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    popup-desktop 2020/04/20
    「それは確かに「過剰」なのかもしれないけれど、でも間違いなく「日常化された欲望」でもある。そしてその欲望を守ることで、社会というものを守る道は、絶対に存在していると信じている」
  • わかることは、変わること

    何年かに一度、なにかの巡り合わせで、ほんとうに恵まれたなあ、よく働いたなあと思うような年がある。2019年は、確か10年ぶりくらいに、年に2冊のを出版することができたし、学会報告もしたし、研究所の所長としての職責も果たした。至らないところは多々あったけれど、胸を張っていい年だったと言える暮れを迎えている。 それだけではなく、今年は自分にとって人生観の転機だなあと思うような出来事も多かった。もっとも大きいのは「時間と消費」について考えている中で「人生を豊かに生きること」の意味について向き合ったことだ。 ひとつのきっかけは、減酒のために開発したサービスだ。通称「ドリンクチケット」と呼んでいるこのサービスは、お酒を飲んだ日には1枚チケットを消費しなければならないという、それだけのものだ。ただ、「1週間に筋トレした日をカウントアップする」といったアプリはたくさんあるのに、「今週はこれだけしかやっ

    わかることは、変わること
  • 新刊案内『誰もが時間を買っている』

    12月2日から、新刊『誰もが時間を買っている』が発売になります。 教育という仕事に携わるようになってから初めての、ゼミでの研究を書籍化したになります。社会学的な考察や来たるべき社会の理念というよりは、直近のビジネストレンドにフォーカスした内容になっています。 以下に、書の冒頭の部分をご紹介します。 理解されていない「時間と消費」の関係 「要点を短くまとめて、結論から話す」 「会議の時間はできる限り短縮する」 こうした話を聞くことが増えました。いずれもビジネスの世界の話です。 確かに、面白くもない話をだらだらと聞かされるのは時間のムダでしょう。「働き方改革」が叫ばれる中、生産性の低い時間を減らしていくことは、どんな企業においても急務であるように思います。 では、こういう風に言われたらどうでしょう。 「夫婦の会話は、結論からまとめて要件のみにとどめなければいけない」 「デートの時間は限りな

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  • 消費社会と親密性 « SOUL for SALE

    ものごとを固定的に捉えるのではなく、流動的で、変化するものと捉えるのが社会学の特徴だと思うけれど、その中でもジンメルの考え方はとても独特だ。「橋と扉」といったモチーフに見られるように、区別されたものが同時につながるとか、つながっているのに一緒にはなれないとか、そういう曖昧な関係性が、彼の描く社会観の根底にはある。 またその間をつなぐものに、貨幣に代表されるような匿名性の高いものが多いのもユニークな点だ。互いが互いと関係していることを示すものが、親密性のような愛のコードではなく、市場、消費、貨幣といった市民社会のコードであるのは、後のハーバーマスの議論を大きく先取りしている。ヘーゲルからマルクスを経て近代市民社会論の多くが、資主義による関係性を近代の必要悪とみなし、資主義から独立した市民倫理を打ち立てようとするのに対して、や、人ってそもそも資制の中で関わり合うしかないでしょ、というジン

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    popup-desktop 2019/10/28
    「このように「誰でも買えるもの」を媒介にして「他の誰かとは違う関係である」ことを示そうとする消費社会の親密性は、常に根本的なジレンマにさらされていることになる」
  • これから起きる9つのトレンド « SOUL for SALE

    Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash 未来を予測するのは困難なことだ。だが人生は未来にしか続いていかず、改善は未来においてしかなし得ない。そのため僕たちは、手元の限られた材料から未来を予測し、そこから逆算して現在の行動を決定する。それは僕たちの普遍的な振る舞い方だと思うけれど、学術と実業の2つの領域に足をかけている立場からは、両者の未来予測には質的に異なる部分があることをまま感じる。学者、特に社会科学者が、できる限り確からしい情報を集め、それらを根拠に論理的に導ける、すなわち科学者ならば誰もが同じ結論に至るであろうことを述べるのに対して、実業の世界では、競合に対する競争力を発揮するために、自分しか思いつかないこと、手元の材料では言い切れないことの方に軸足を置いた予測をしがちだ。実業者に見られるこうした「暗闇への跳躍」は、イノベーションの源泉だと考え

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    popup-desktop 2019/05/16
    「普通の人々が協働を通じて各自の持ち味を発揮し、ひとりでは発想できなかった創発的なアイディアを具現化させていく中でイノベーションの創出を目指す組織、チームのあり方がスタンダードになる」
  • 新刊案内『未来を生きるスキル』 « SOUL for SALE

    雇用、教育、家族……変化が読めない未来を生き抜くために必要なスキルとは 「社会の変化は感じるが、じゃあどう対応したらいいのか?」どうしようもない不安や不遇感に苛まれている人たちへ。書は今、伝える「希望論」であり、どのように未来に向かえばいいのかを示す1冊である。 【目次】 はじめに 第1章 オンリーワンよりONE P... 初の完全語りおろしの著作で、前著『ウェブ社会のゆくえ』をリリースして以降、主として教育に力を入れ、また学務でも教育関連の仕事を担ってきた経験をもとに話した啓発的な内容になっています。 念頭にあるのは、社会の変化や将来イメージの不透明化に対して「だからこそ寄らば大樹の陰」とリスクオフの選択肢を求めたり、逆に組織に頼らず生きる「ひとりイノベーション」を志したりするような近年のトレンド。むしろ必要なのは、ふつうの人びとが各自にできることを持ち寄って創発的な協働関係を築くこと

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  • Glideを用いた蔵書管理アプリの開発と運用 « SOUL for SALE

    PWA(プログレッシブウェブアプリ)とは、ネイティブアプリのようにホーム画面にアイコンを追加して利用するウェブサイトのことで、このGlideは、Googleスプレッドシートのデータをスマホアプリのようにインターフェイス化してくれるサービス。まだローンチしたばかりのようだけれど、あまりにも使い勝手がよすぎて、今週だけで3つくらいアプリを作ってしまった。 そのうちのひとつが、研究室の蔵書をリスト化して、ゼミ生用のライブラリとして利用できるようにするというもの。以前から研究室の図書を学生が借りられるようにしていたのだけれど、そのシステムの最新版という位置づけ。 開発にあたっての要件は以下の通り。 図書の登録作業が簡便に行えること。具体的にはバーコードリーダーでISBNを読み取ったら、基的な書誌情報は自動で取得できること。ひとつのレコードに対して複数の経路から到達できること。具体的には、「研究室

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