総務省が10日発表した2009年版「情報通信白書」によると、08年末時点で国民の4人に3人にまでインターネットが普及した一方で、景気悪化の影響などから低所得者のネット利用率が4年ぶりに減少に転じた。 70歳以上の高齢者の利用率も低下し、総務省は「経済危機の中で情報格差が拡大し、高齢者や低所得者が取り残される」と懸念を示している。 08年末時点の世帯年収別のネット利用率は2000万円以上の86・9%(前年比9・4ポイント増)を最高に、600万円以上800万円未満が79・1%(同1・7ポイント増)、200万円以上400万円未満が66%(同2・5ポイント増)と上昇。一方、200万円未満は50・5%(同5・5ポイント減)と落ち込み、景気悪化で低所得者層ほど通信費の節約を強いられたとみられる。 年齢別では20〜29歳が96・3%(同1・5ポイント増)と最高で、6〜12歳が68・9%(同0・2ポイント