「出島」思考にとらわれる日本――フィナンシャル・タイムズ 2008年4月25日(金)12:51 (フィナンシャル・タイムズ 2008年4月22日初出 翻訳gooニュース) FT東京支局長デビッド・ピリング 200年前なら、外国から日本にやってきた通商使節は、長崎の人工島「出島」まで行かなくてはならなかった。当時の外国商人は毎夜この出島に閉じ込められていた。彼ら外国人の新奇な考え方が日本を汚染してはならないと、そう考えられていたからだ。 それ以来、改善されたことはいくつかある。たとえば欧州連合(EU)のピーター・マンデルソン欧州委員(通商担当)は21日、東京入りを許され、そこで「外国投資に閉鎖的な日本」について講演させてもらえたのだ。 「出島は、外の世界に対する疑心暗鬼、貿易に対する疑心暗鬼の象徴だった。出島はグローバリゼーションの対極にあるものだった」 マンデルソン委員は、日欧