ロイターの記事を見ていたら、自民党の国家戦略本部の「SWF検討プロジェクトチーム」の山本有二座長(前金融担当大臣)がインタビューに応じてかなり前のめりの発言をしていた。 日本にSWFを造るという結論はあまり支持しないがこういう議論が盛り上がるのは結構なことだ。閉塞感からの打破は必要だと思う。とはいえ、いくつかちょっと不安を覚える突っ込みどころがあったのでコメントしておきたい。 山本座長も、他国のSWFにおいて非資源国かつ西欧型民主主義国において前例がないことは認知しておられるが、ノルウェーが西洋型民主主義国でありひとつのモデルであると述べている。しかし重要なポイントにもかかわらず意図的にミスリードしていると思われるのは、ノルウェーは資源国(北海油田)だということである。もともとノルウェーのSWFは石油基金としてスタートしたのであり、それが改称されただけだ。つまり純粋に資源もない国で国民の貿