公的年金の運用、昨年10〜12月は1.5兆円の損失 2008年03月04日18時59分 公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人は4日、07年10〜12月の四半期の運用損が1兆5348億円に達したと発表した。7〜9月期に続いて2期連続の赤字。米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題に端を発する国内外の株安の影響を受けた。07年度通期の運用実績も02年度以来5年ぶりに赤字となることを避けられない見通しだ。 同法人は、厚生年金と国民年金の積立金92.8兆円を市場で運用している。07年4〜6月期は2兆3752億円の運用益をあげたが、その後、市場環境が急速に悪化。7〜9月期は1兆6328億円の損失となり、4月〜12月の累計で7924億円の赤字を計上した。今年に入っても、「厳しい運用環境は変わっていない」としている。 10〜12月期の運用実績を見ると、国内債券の運用利回り