今回は、ちょっと古い「経済教室」(3月26日付け)がネタである。取り上げようと思いつつ、総裁人事の騒動で忘れておりました(コメント欄で言及されたかもしれません。そういえばドラめもんさんがサイトで取り上げたかも)。この教室では「財政のプライマリーバランスの悪化で『100年後の“破たん確率”は6割』に上昇。しかるにこの破たんの可能性を織り込まない債券市場はバブルである→急落の危険がある」としている。 この手の主張は時々聞かれるけれども、マーケット的には「?」であり、確かに公的債務の規模は大きく、「このままで大丈夫なのか」という問題意識は分らないでもないが、破たん確率が上昇する試算(妥当かどうかは不明)を前提に「長期金利が低過ぎる→市場は間違えている→暴落するぞ」というロジックは強引に過ぎる。試算が間違えている可能性もあるでしょ、というか試算は試算に過ぎず、それを前提にマーケットを語るのは無理が