【サンパウロ朴鐘珠】ブラジルの食肉加工会社が衛生基準を満たさない食肉を販売していた疑惑で、連邦警察は23日までに、農牧・食料供給省の食肉検査官3人と、食肉加工業者の幹部や獣医師ら計26人を贈収賄と衛生基準法違反の容疑で逮捕した。疑惑を巡り、日本はすでに対象施設からの輸入を一時停止している。肉に水を含ませる「かさ増し」などの不正があり、検査官は不正を見逃す見返りに業者から賄賂を受け取った疑いがあるという。 容疑は17日、連邦警察が食肉加工場21施設を家宅捜索して発覚。消費期限表示の書き換えや、加熱処理が義務づけられたブタの頭部肉を生ソーセージに混入するなどの違反が行われ、検査官が見逃していた疑いが持たれている。