三菱自動車工業は、軽自動車などの分野で協力関係にある日産自動車から2000億円を超える規模の巨額の出資を受けて事実上、日産の傘下に入ることを12日午前に開いた取締役会で決めました。日産も午後の取締役会で資本提携について決議し、その後、両社で発表することにしています。 出資額は2千数百億円に上る見込みで、日産は三菱自動車の筆頭株主となり、事実上、傘下に収めることになります。一方、三菱グループの主要3社も、引き続き主要な株主として日産と協力しながら三菱自動車を支援していく方針だということです。 日産と三菱自動車は、12日午後、記者会見を開き、軽自動車などの分野での協力にとどまっていた関係を一気に強化するねらいについて説明するということです。 日産とルノー、そして三菱自動車を合わせると、去年の世界全体の販売台数は950万台を超え、世界一だったトヨタ自動車やフォルクスワーゲンに迫る規模になります。