藤井一至 @VirtualSoil 土の研究者。将棋アマ5段。著書に『大地の五億年』(amazon.co.jp/dp/4635049434)、『土 地球最後のナゾ』(河合隼雄学芸賞amazon.co.jp/dp/4334043682)。関西学生王将(2003)。取材はfkazumichi@yahoo.co.jpまで sites.google.com/site/fkazumich…
筆者の勤務校(板橋区)で、板橋区在住の職員の方と話しているときに、たまたまごみ収集の話題となったので、自分が出したごみが何処にいくのかを尋ねてみたことがある。その回答は、「板橋区が運営する清掃工場に持っていく」であった。 区が運営する清掃工場ではないのだが、それは一旦置いておき、清掃工場に搬入後はどうなるかと尋ねたところ、「ごみは燃えてなくなる」と答えられた。ごみは燃えてもなくならず焼却灰として残るので、それをどこに持っていくのかと尋ねたところ、「清掃工場内に埋め立てるのではないか」とのことだった。 この方に限らず同じような回答をする人が多いだろう。 清掃職員の人も知らないごみの行方 ごみの行方について知らないという人は一般の方だけではない。筆者は3月末まで、神奈川県座間市のクリーンセンターにて、収集現場の実地調査として週1回程度清掃車に乗務して作業を体験させてもらっていた。そこで懇意にし
東京オリンピック・パラリンピックのボランティアのために、全国の自治体が1セット2万円から4万円ほどを払って購入したユニフォーム1万人分が、配付されないまま保管されていることがわかりました。 辞退が相次いだことが理由で、自治体からは大会のグッズは権利関係のルールが複雑だとして、大会組織委員会に有効活用する方針を示してほしいという声が出ています。 保管されたままになっているのは、東京オリンピック・パラリンピックで、交通や観光などの案内を街なかで行う「都市ボランティア」のユニフォームです。 都市ボランティアを採用した全国11の自治体は、おととし、ポロシャツや帽子、ジャケット、バッグなどがセットになったユニフォームを、大会組織委員会を通じてスポーツ用品メーカーから購入しました。 購入したのは少なくとも4万8000人分で、1セットあたりの価格は2万円から4万円ほど、予算の総額は17億円余りとなってい
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来年1月からプラスチック製レジ袋の提供を全面的に禁じる全国初の条例について、京都府亀岡市の桂川孝裕市長は24日、予定通りに施行する方針を示した。新型コロナウイルスの影響で、市内経済団体は施行日の延期を求めていたが、12月市議会最終日の本会議で、「1月1日から施行し、施行後2カ月はスタートアップ(移行)期間と位置付ける」と宣言した。国のレジ袋有料化よりも踏み込んだ内容で、新年からは亀岡市内の全小売店で、レジ袋が配布できなくなる。 施行にあたっては、社会状況によって施行日の再協議を求める市議会の付帯決議や商業者の懸念も残り、桂川市長は「コロナによる市民生活や地域経済への影響は深刻だと認識している」と強調。その上で、施行後に2月末まで移行期間を認めることで「施行で生じる課題に、より丁寧かつ柔軟に対応したい」と述べた。 移行期間中、市は条例違反事業者に対し、立ち入り調査や勧告に至らぬよう、助言や制
行政機関といえばサブカルチャーとは最も遠い所に存在しているイメージですが、2016年から環境省が“萌キャラ”を制作、推進しているのをご存じでしょうか。「君野イマ」「君野ミライ」という2人で、YouTubeに3DCGの動画も公開されています。 「君野イマ」と「君野ミライ」(画像はイマとミライ公式サイトから) しかし現在、この2人の動画が「クオリティーが低いのでは」「知名度ゼロ」「税金の無駄遣い」など散々ないわれようとなっているのです。果たして、そんなにダメな子たちなのか。環境省に直接話を聞いてみました。 動画が取得できませんでした プロローグ編。果たしてあなたの意見は 環境省が“萌キャラ”に挑む そもそも「君野イマ」と「君野ミライ」とは、一体何者なのでしょうか。まずは簡単にご紹介いたしましょう。 この2人は、環境省が推進する「COOL CHOICE」というプロジェクトから生まれました。「CO
「土用のウナギはご予約を」。今月27日の土用の丑(うし)の日を前に、環境省の公式ツイッター(@Kankyo_Jpn)が22日夜、うな重の画像とともにこんなつぶやきをアップしたところ「炎上」、ツイートを削除する事態になった。 問題のつぶやきは、「食品ロスにならないように大事にいただきましょう。食べる方はできるだけ予約して、季節の行事を楽しみましょう!」と呼びかける内容。同省の食品ロスに関するサイトへのリンクも張られていた。しかし、ニホンウナギは環境省がレッドリスト2019で「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い」として絶滅危惧1B類に指定している。 つぶやきは「ウナギ」が天然か養殖かや、ウナギの詳しい種類についての記述はなかったが、ネットにアップ直後から「ウナギの破棄問題はわかるけど、この時代にわざわざ食べることを推奨しますか?」などと批判が相次いだ。 環境省はアップして数時間後の22
サンマの不漁が続いていることから、水産庁は、今は一定の時期に限って認めているサンマ漁を1年を通じて認めることを決めました。 しかし、おととしの漁獲量が8万3000トンと、およそ50年ぶりの記録的な低水準になるなど、このところ不漁が続いていることから、業界団体が1年を通じて操業できるよう規制の緩和を求めていました。 これを踏まえて水産庁が検討を進めた結果、サンマの漁場が日本の沖合などに移っているとして、沖合などで漁をしやすいよう、通年での操業を認めることを7日の審議会で決めました。 決定を受けて一部の漁業者はことしの5月から7月ごろに、日本の沖合や太平洋の公海での操業に取り組む方針だということです。 サンマをめぐっては、太平洋の公海で中国などの漁船が急速に漁獲を増やしていて、今後、公海での操業が激しい競争になる可能性もあります。 水産庁は「国が決めた漁獲枠を守って漁を行うため、通年で操業を認
プラスチックごみ削減で日米欧28社が連携 海に投棄されたプラスチックごみによる環境汚染が大きな問題となる中、日本の大手化学メーカー3社を含む、日本やアメリカ、ヨーロッパなどの28社が非営利団体を設立し、連携してプラスチックごみの削減に取り組むことになった。 「プラスチックごみ削減で日米欧28社が連携」(NHKニュース/2019年1月17日) このニュースで思い出したのが、紙おむつを下水道で受け入れるというプロジェクトだ。紙おむつの原材料は、紙だけではない。不織布、パルプ、ポリエチレンフィルムなどの素材が使われ、表面材や吸収材など、たくさんの層からできている。つまり、紙おむつを下水道に流すということは、プラスチックを流すことでもあり、前述の流れに逆行する。 ドラッグストアには様々な大人用紙おむつがある。赤ちゃん用のように、パンツ型、テープ型だけではない。パッド型というシート状のもの、軽失禁用
パリ市が、水道水にガスを注入した炭酸水の無料飲水機を増やしている。2010年に第一号を設置し、今年6月には10カ所目をつくった。PETボトル入りのミネラルウォーターの代わりに水道水を飲んでもらうことで、プラスチックゴミを減らすのが目的だ。無料飲水機は以前からパリに多いが、炭酸入りは初めてでフランスでも初の試み。市民は「市販の炭酸水を買わずに済む」と好評だ。パリ市は2020年までに20か所に増やす計画だ。(パリ=羽生のり子) 12区の公園内にある一号機。多くの人が来るパリには市民がいつでも飲料水を飲める「飲水機」がある。これまでの飲水機から出るはすべて普通の水道水だった。炭酸水の愛好者に朗報なのが、2010年から設置が始まった炭酸水飲水機だ。公共の場所に炭酸水の飲水機を設置する動きはミラノで始まり、フランスではパリ市が初めて導入した。 フランスの自治体には、「市民参加予算」というシステムがあ
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