みなさんは、「イシクラゲ」をご存じですか?イシクラゲとは、クラゲの仲間でも、キクラゲのようなきのこの仲間でもなく、ラン藻類の一種で、日本や中国、台湾などの東アジアで長い間食用とされてきました。 滋賀県の姉川流域においてもイシクラゲを食べる習慣があり、地域では「姉川クラゲ」と呼ばれ、天ぷら、酢の物、味噌汁など、幅広い料理の食材として活用されてきました。しかし、食の近代化とともに、次第にその食文化は失われてしまったといいます。 その「姉川クラゲ」の食材としての価値を取り戻すべく、2018年に龍谷大学の玉井鉄宗先生が発起人となり、同大学農学部の4学科がチームとなって「姉川クラゲプロジェクト」が立ち上がりました。そして2020年には、「姉川クラゲ」を練り込んだ乾麺のそば、「姉川くらげそば」が誕生。現在は、衛生的な「姉川クラゲ」を安定して人工的に栽培するための研究が進められています。 今回は、この「